コマツが開発、鉱山向け電動式「ロードホールダンプ」の性能
コマツは坑内掘り鉱山向けに電動ロードホールダンプ「WX04B」と専用充電器を開発した。鉱石の運搬や、掘削で生じた廃棄物の排出に使う積み込み用車両で常用荷重は4トン。電動式のため排ガスがなく、坑内作業環境の改善が見込める。海外鉱山大手は環境対応に注力しており、充電器とのセット販売を通じて需要を取り込む。 【写真】電動式のロードホールダンプ 24日に米国ラスベガスで開幕する鉱山機械見本市「マインエキスポインターナショナル2024」に出展。25年3月をめどに受注活動を始める予定。 坑内環境改善で作業員の労働安全衛生にメリットがあるほか、坑内換気システムの効率も向上できる。これによる設備投資費用の削減効果も訴求する。 坑内掘りで使う電動建機では充電インフラもポイントになる。新開発の充電器はバッテリー着脱時にバッテリーを吊り上げずに地面の高さで行える。そのため充電時間を約2時間に抑えられ、安全に交換できる。 また400―1000ボルトの電圧に対応し、さまざまな電源や電圧条件下で使える。 コマツは銅などの坑内掘りハードロック鉱山機械の売上高で、24年度に21年度比3倍の3億ドル(約430億円)を目指しており、ロードホールダンプや掘削機のドリルジャンボの品ぞろえを強化する方針だ。