プロ注目の上武大・西原太一「率も残せてパワーもある打者に」目標は阪神・森下 高3夏にコロナで甲子園辞退…悔しい経験糧に成長
関甲新学生野球リーグの上武大が7日、群馬県伊勢崎市内のグラウンドで始動し、今秋ドラフト候補の強打者・西原太一外野手(3年・宮崎商)が、阪神・森下を理想に「率も残せてパワーもあるチャンスに強い打者を目指したい」とアピールを誓った。 【写真】新年の意気込みを語った上武大・西原 飛躍の1年となった昨年は春にベストナイン、秋には3本塁打で最多本塁打打者賞を獲得。「打ち方の改善と、1年生からやってきたウエートの成果がかみ合った」と手応えを明かす。「手だけで打つのではなく、体幹を使って体の回旋で打つ」ことを意識し、打球速度は150前後から161までアップ。打率と飛距離の向上にもつながった。 高3夏には新型コロナウイルスの集団感染により甲子園を出場辞退という苦しい出来事を経験。「やっぱり悔しくて消化しきれていないですね。プロを目指しているので、もし甲子園で結果が出せていれば…」と複雑な感情が今でも残る。それでも「上武大学に来て良かった。これも運命なのかなと」と前を向き、大学生活で成長を遂げてきた。 谷口英規監督も「荒巻よりパワーは断然、抜けている」と巨人ドラフト3位の先輩をしのぐ能力に太鼓判を押す逸材。「このチームで日本一になって、一番良い形で、みんなで笑って終わりたい」と2季ぶりのリーグVから全国の頂点を狙う。