【夏のボーナス】「社会保険料」や「税金」どれくらい引かれる?額面40万円でシミュレーション!
ボーナスの手取りはいくらになるのかシミュレーション
ボーナスから差し引かれるものの内容がわかったところで、実際にボーナスの手取りはいくらになるのか、具体例を用いてシミュレーションしていきます。 【シミュレーション条件】 ・東京都在住の30歳代の会社員 ・ボーナス:40万円 ・社会保険料控除後の前月給与:28万円 ・協会けんぽに加入 ・扶養親族:(1)なし (2)2人 ●(1)扶養親族なしの場合 扶養親族なしの場合の、ボーナスの手取り額は以下の通りです。 扶養親族なしの場合は、額面金額40万円から社会保険料と所得税が合計で7万9852円引かれて、手取り額は32万148円となります。額面金額に対する手取り額の割合は80.04%となりました。 計算) 【健康保険料】 40万円×9.98%×1/2=1万9960円 【厚生年金保険料】 40万円×18.3%×1/2=3万6600円 【雇用保険料】 40万円×6/1000=2400円 【所得税】 {40万円-(1万9960円+3万6600円+2400円)}×6.126%=2万892円 続いては、扶養親族が2人いる場合の手取り額をシミュレーションしてみます。 ●(2)扶養親族が2人の場合 扶養親族が2人いる場合の、ボーナスの手取り額は以下の通りです。 扶養親族が2人いる場合は、額面金額40万円から社会保険料と所得税が7万2888円引かれて、手取り額は32万7112円となります。額面金額に対する手取り額の割合は81.78%という結果でした。 【健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料】 (1)と同じ 【所得税】 {40万円-(1万9960円+3万6600円+2400円)}×4.084%=1万3928円
まとめにかえて
ボーナスからは、社会保険料や所得税が差し引かれて、手取り額は額面金額よりも少なくなるのが一般的です。控除される金額は、加入している健康保険組合やお住まいの地域、扶養人数、前月の給与などにより異なり、額面金額のおよそ2~3割になることが多いです。 ボーナスの額面金額だけでなく手取り額を把握することで、計画的に利用することができるでしょう。
参考資料
・日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版)」 ・厚生労働省「令和6年度の雇用保険料率について」 ・国税庁「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(令和 6 年分)」 ・全国健康保険協会「令和6年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」
木内 菜穂子