岡山県・倉敷は全国屈指のラーメンどころ。ミシュラン掲載店や元・中野の名店も!
名店③ 児島エリアを代表する人気店「中華そばこうた」
続いて紹介するのは、2016年5月にオープンした「中華そばこうた」。四国と本州を結ぶ瀬戸大橋の本州側の起点である倉敷市児島エリアを代表する人気店だ。 ロケーションは、JR児島駅の改札口から徒歩3分弱という好立地。ログハウスのようにオシャレな店舗は、視覚的訴求力が抜群。駅前が開けていることもあり、場所の見当が付いていれば、アクセスに戸惑うことはないだろう。
現在、同店が提供するレギュラー麺メニューは、「中華そば」及びそのバリエーションのみ。初訪問時なら選ぶべきはやはり「中華そば」。「こうた」のなかで、最もベーシックな1杯だ。 鶏ガラを不動の主役へと据えた絶妙な濃度の動物系出汁に、カツオなどの魚介素材を、針穴を通すような緻密さで掛け合わせた美褐色のスープは、サラリとしながらも動物×魚介のMIXラーメンの中では特筆に値するほど素材本来の持ち味を詳らかに表現。
このスープとタッグを組む中細ストレート麺も、唇を通して伝わる滑らかな感触が、病み付きになりそうな傑作。夢中になって食べ進めるうちに、気が付けば完食していた。 店舗を温かく包み込む、瀬戸内海沿岸の穏やかな町並みも、この1杯に情感を添える極上のスパイス。覚えておけば必ず役に立つ、鉄板優良店だ。 中華そば こうた 住所:岡山県倉敷市児島味野4047 営業: 11:00~14:00 定休: 月曜・第3火曜
名店④ 瀬戸内の魅力を感じる淡麗ラーメン「中華蕎麦 みず川」
最後を飾るのは、2017年3月、倉敷市玉島エリアにオープンした「中華蕎麦 みず川」。 店舗の場所は、最寄り駅であるJR新倉敷駅から約2.7km南南西の方角へと進んだところ。当然、車で向かうのがもっともスムーズだが、覚悟を決めれば、徒歩でのアクセスも決して不可能ではないだろう。(実際、私は徒歩でアクセスしている)。 イチ押しは、メニューリストの筆頭に君臨する「中華そば」。
スープは、瀬戸内エリアの強みを最大限活かした、イリコ・サバ等の海の幸の滋味が身体へと遍く沁みわたる傑物。口腔内にとどまるうま味の残滓だけで白飯が何杯でも食べられそうなほど、強烈な惹きを誇る。 味の「屋台骨」として魚介を支え抜く「鶏」のコクとうま味が、ほかの素材からの干渉を受けず明瞭である点も、この1杯の魅力の底上げに大いに寄与している。