新十両・阿武剋が勝ち越し「まだ場所は終わってないので」安心せず 全勝の遠藤を1差追走
◇大相撲夏場所9日目(2024年5月20日 東京・両国国技館) 新十両・阿武剋(24=阿武松部屋)が千代栄(33=九重部屋)を破って勝ち越しを決めた。 阿武剋は立ち合いで左前ミツを狙ったが取れず。千代栄の突っ張りを下からあてがって応戦すると、相手の引きに乗じて前に出ながら二本差して寄り切った。「まわし引けなかったけど耐えました。勝ててよかったです」。押して良し、組んで良しの対応力の高さを見せた。 新十両ながら9日目で早くも勝ち越し。それでも「まだ場所は終わってないので。終わってみないと分からない」とホッとする様子は一切なかった。十両の優勝争いでは、全勝で単独首位の遠藤(33=追手風部屋)を若隆景(29=荒汐部屋)、志摩ノ海(34=木瀬部屋)とともに1差で追う展開。「まだ全然、あと6番もあるので」と意識することなく「あと6日間取り切ります」と気を引き締めた。