今さら聞けないミリタリーアウターの基本。MA-1、M-65……最重要な定番4型まとめ
定番モデル① MA-1
まずはアルファ社製のMA-1。同社は1950年代から軍用ジャケットを米軍に納品していた歴史があるが、こちらは90年代後期~2000年頃にかけてファッションウェアとして市場に出回っていたものだ。
「ミリタリーアウターの代名詞で、1950年代に誕生したフライトジャケットです。ただ米軍オフィシャルのMA-1にエンジカラーは存在しませんが、たっぷりとしたサイズ感や独特の色味はいまのトレンドにぴったり。ガチミリタリーにはない、良心的な価格で流通しているので初心者にもおすすめです」。
定番モデル② US NAVY A-2 Deck jacket
こちらは甲板などで作業をする船員のために製造されたジャケット。年代によってデザインが微妙に異なるが、ポケットのフラップの形状が五角形になっていることから、60年代製の初期モデルであるとわかる。 ちなみにこのフラップはその後四角形になり、90年代まで作られる。
「アメリカ人スケーターのマックス・シャーフが愛用していたことで人気が出たコットン仕様のアウターです。フロント内部はジップが内蔵されたフライフロント仕様で、すき間風もシャットアウト。ステンシル入りやハンドカスタムされた個体の人気が高いです」。
定番モデル③ M-65 Field Jacket
MA-1と同じく、長年にわたり日本のミリタリー人気を支えるアイテムだ。野戦用ジャケットとして1965年より採用された。
「年代ごとにマイナーチェンジを重ねており、こちらは襟周りにアルミジッパーを採用していることから1stモデルとわかります。昔は初期モデルでも1万円前後で出回っていましたが、今の相場は3万円代と、年々価格が高騰しています。
90年代にリリースされた復刻モデルすら見つからなくなっているので、サイズの合うものを見つけたら即買いをおすすめします」。
「細かく語るとキリがないので割愛しますが、ざっくりとした違いはMA-1が中綿を内蔵しているのに対し、L-2シリーズは中綿が入っていないため薄手の仕様ということでしょう。