トヨタ、2025年の欧州ヒストリックラリー選手権で「セリカGT-FOUR」(ST185型)が復活
世界ラリー選手権(WRC)でトヨタ自動車に初のマニュファクチャラーズタイトルをもたらしたラリーマシン「セリカGT-FOUR」(ST185型)が〝復活〟する。トヨタラリーチームのヤリ・マティ・ラトバラ代表が、2025年のFIAヨーロッパ・ヒストリックラリー選手権に参戦する。WRCに参戦する「GRヤリスラリー1」と同様の黒を基調とした「GR」ロゴをあしらったカラーリングを施し、トヨタのWRCの歴史を紡ぐ。 1日に愛知県豊田市で開催された「トヨタガズーレーシングラリーチャレンジin豊田」で、ラトバラ代表がセリカでデモランを披露した。現役ラリードライバーの勝田貴元選手やモリゾウ選手こと豊田章男会長との直接対決では、ラトバラ代表は30年前の車両とは思えない速さでセリカを駆り、会場のラリーファンを沸かせた。 ST185型セリカは1992年にラリーデビューし、カルロス・サインツ選手がドライバーズタイトルでチャンピオンに輝き、93年には初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。来シーズンのWRCではラトバラ代表がヒストリックラリーに参戦中、ST185型セリカで最後のタイトルを獲得したユハ・カンクネン氏が代表代行の役割を担う。