佐賀で初のジャンボタニシ注意報 全国でも5年ぶり 生息数例年の3倍
佐賀県は5日、普通期水稲でスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の多発が予想されるとして注意報を発表した。ジャンボタニシでの注意報は、2019年に宮崎県と千葉県で発表されて以来の全国で5年ぶり。佐賀県では1985年に特殊報が出されて以来、初の注意報となる。 同県では今年、早期水稲で例年の3倍以上の生息数となり、食害も確認されている。県農業技術防除センターは「苗の移植後2週間は特に気を付けてほしい」と防除を呼びかけている。 県内早期水稲の調査(5月17日)で1平方メートル当たりの平均生息数は6・8匹と、平年の2・1匹を大きく上回った。多発する田では食害も確認した。 昨冬の平均気温がこの10年で2番目に高く、越冬した割合が高いと推定。さらに、九州北部の今後1カ月の降水量は平年以上が見込まれ、苗移植後の薬剤効果が薄まり、浅水管理も難しいことから食害が懸念されるとしている。
日本農業新聞