松山英樹は首位と8打差の53位 11番ではトラブルも「怒りも沸いてこないぐらい悪かった」/米男子ゴルフ
ZOZOチャンピオンシップ第1日(24日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)日本開催の米ツアー大会。2021年大会覇者の松山英樹(32)=LEXUS=は1オーバーの71で回り、首位と8打差の53位でスタートした。金谷拓実(26)=Yogibo=ら4人が4アンダーの66で日本勢最上位の7位。石川遼(33)=CASIO=は2アンダーの68で回り、22位で滑り出した。テイラー・ムーア(31)=米国=が7アンダーの63をマークして単独首位に立った。大会は予選落ちがない。 秋の習志野に「ヒデキ」の声援が飛び交った。パリ五輪で銅メダルを獲得し迎えた凱旋(がいせん)試合。松山は4バーディー、5ボギーと苦しみ、肩を落とした。 「たくさんのギャラリーの方に来ていただき、うれしかったが、なかなか自分のパフォーマンスがうまくいかなくて残念な結果になった」 6年連続6度目の出場で大会ワーストの53位発進。9月の団体対抗戦「プレジデンツカップ」以来約1カ月ぶりの実戦で本調子ではなかった。前半11番(パー4)では右に曲げたドライバーでのティーショットが、男性ギャラリーに当たってしまうアクシデントも発生。松山自身も心配の声をかけたが、続く右ラフからの第2打は大きくショートして3オン2パットでボギーが先行した。直後の12番はバーディーも、ショット、パットともに状態が上がらず。「どっちも怒りも沸いてこないぐらい悪かった」と振り返った。 衣料品通販大手ZOZOと米ツアーの6年契約は今年で終了するため、「ZOZOチャンピオンシップ」の名前で行われるのは今大会が最後。メダリストとしての注目を浴び、松山にかかる期待は大きい。「少しでもプレッシャーがいい方向に左右するように頑張りたい」。首位とは8打差。残り54ホールでの巻き返しへ、調整を急ぐ。(阿部慎)