セイノーグループの地区宅便、エニキャリと連携 ポストイン配送「コニポス」に当日・翌日配送機能を追加
セイノーグループでメール便発送・配達事業などを行う地区宅便はこのほど、ラストマイル物流に特化した物流ソリューション事業を展開するエニキャリと提携し、地区宅便が提供するポストイン配送「コニポス」に当日・翌日配送機能を追加した新たな連携サービスを提供すると発表した。ニーズに合わせた選択肢を追加し、利用しやすさの向上を目指す。 地区宅便の提供する「コニポス」は、主に東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県を中心に展開する小荷物のポストインサービス。ECや通信販売の小型商品配送を効率化するために、ポストへの直接投函により手軽な配送を可能にする。業界最安値を優位性とする一方、配送に3日~5日間を要する。 このほど、ラストマイル物流に特化した物流ソリューション事業を展開するエニキャリと提携し、新たな連携サービスを提供すると発表した。エニキャリが独自に所有する配送管理システム「ADMS(アダムス)」を活用し、「コニポス」に当日・翌日配送の機能を追加する。 「コニポス」の優位性である業界最安値のポストイン(ポスト投函)サービスは引き続き提供をしながら、早い受け取りを希望する企業向けに、エニキャリとの連携サービスとして当日・翌日配送を新たな選択肢として提供する予定。 提供開始時期や詳細については後日公開予定だが、エニキャリの配送管理システムの活用による迅速かつコスト効率の高い配送、配送に関わるデータをエニキャリの配送管理システムで集積・分析することで高い配送品質の実現、ニーズに応じて急ぎの配送にはエニキャリが担当する当日・翌日配送便、料金重視には地区宅便が担当する通常便の選択が可能という柔軟性を備えたサービスとなる。 サービス統合や配送料の値上げなど小型宅配市場の変化が進む中、地区宅便とエニキャリの強みをかけ合わせ、配送効率や利便性の向上、コスト軽減を目指した取り組みとなり、両サービスを併用する場合、取引が一元化されるなどの利便性も見込める。 地区宅便が2024年4月より提供するポストイン配送サービス「コニポス」は、業界最安値を優位性とするポストインサービスとして高い注目を得ているが、企業によっては「当日配送」や「問い合わせ対応の充実」を重視するニーズもあることから、今回のエニキャリとの協業に至ったとしている。 今後も地区宅便は、セイノーグループが掲げるオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)の概念のもと、顧客やパートナー企業との連携を通じて持続可能な物流インフラの構築に取り組み、効率化と低環境負荷を両立する物流の未来を共創していく考えを示した。
日本ネット経済新聞