EVで渋滞の高速道路を走行 増える急速充電器 次の課題は?
全国の高速道路にもっと急速充電器を
東京~大阪間の高速道路には急速充電器が設置されたが、全国の高速道路には、まだ急速充電器がないところが多い。たとえば、東京から仙台に行くには、途中で何度も高速道路を下りて充電する必要がある。 EVを本当に使えるクルマにするために、高速道路上の急速充電器の整備は重要だ。できれば、全てのSAとPAに充電器があれば、ユーザーの選択肢が増えて混雑緩和にも役立つだろう。 NEXCO中日本では、すでに海老名や足柄、談合坂など東京に近くて利用頻度が高いSAに2基目の急速充電器設置を計画しているという。こうした動きは大歓迎だ。ほかのエリアの高速道路運営会社にも、早く追随してもらいたい。(すでに今年度内にかなりのSA・PAに急速充電器設置が計画されている)
“EV時代”の夜明けはもうすぐ
アメリカのベンチャー企業であるテスラが発売した『モデルS』も、9月から日本でのデリバリーが始まることが発表された。今年中には、フォルクスワーゲンからもEVの発売が予定されている。来年あたりには、日産『リーフ』がモデルチェンジの時期を迎え、さらなる航続距離の向上や値頃感のある価格設定が期待できる。 たとえば、200万円台で一充電300キロ走れる市販車が登場すれば、EVの普及は加速度を増すだろう。先頃、日産が24kWhの容量をもつリーフの電池交換価格を60~70万円程度と公表したことでも、200万円台で300キロは現実味を帯びてきた。“EV時代”の夜明けは、もう目の前に迫っている。 (寄本好則・三軒茶屋ファクトリー)