20年前に「原寸大チョロQ」の電気自動車があった!「モダンタイムズ」の元ネタは映画『メトロポリタン』の劇中車でした【マイクロカー図鑑】
コミカルなパーソナルEVを夢見た時代の生き証人
初回限定で市販されたQi(キューノ)は予約完売となるなど、玩具メーカーが手がけた電気自動車として大きな話題となったQカーだったが、需要が一巡した後は販売台数が頭打ちとなり、チョロQモーターズは2004年にはその生産を終了。ほどなくして「自動車製造業」から撤退していった。 バブル景気崩壊直後に生まれ、電気自動車がひろく普及する前に歴史の波間に消えていったQカーと呼ばれた小さなBEV。じつはQカーには、イギリスのスポーツカー・メーカー「ケータハム」とのコラボによる「Q-CAR 7(キューカーセブン)」など、実在するクルマをチョロQ化した文字通り「運転できるチョロQ」の生産なども予定され、予約受付も始まっていたが、それらの計画もキャンセル。実車をデフォルメしたQカーが、その元ネタとなった本物のクルマと同時に公道を走る……そんなコミカルなシチュエーションも見果てぬ夢となった。 そんな時代の証人が一堂に会する水口さんの「Qカー・コレクション」は、まさに貴重な存在である。
長尾 循
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