神戸製鋼、新社長に山口氏が就任(全文1)安全性の検証を最優先に取り組む
品質データ改ざん問題に揺れる神戸製鋼の新社長に就任する山口貢氏が16日午後3時から記者会見を行った。 同社は6日、データ改ざん問題に関する外部調査委員会による最終報告書を発表。その後、引責辞任する川崎博也会長兼社長の後任に、現副社長の山口氏が4月1日付で昇格する人事を発表した。新体制の下で、品質問題への対応と早期の信頼回復をすべく、組織改革を進めるという。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】東京都・小池百合子知事が都庁で定例会見(2018年3月16日)」に対応しております。
山口貢新社長からのあいさつ
司会:秘書広報部の堀内でございます。本日は、お忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。ただ今より、本年4月から、代表取締役社長に就任いたします、山口貢の就任記者会見を始めさせていただきます。まず初めに山口よりごあいさつを申し上げ、その後、質疑とさせていただきます。よろしくお願いいたします。それでは山口よりごあいさつをさせていただきます。 山口:3月9日に開催されました、取締役会の決議を経て、本年4月より社長に就任することになった山口でございます。はじめに、当社グループにおける不適切行為に関しまして、お客さま、お取引先さま、株主さま、はじめ社会の多くの皆さまにご迷惑をお掛けしておりますこと、あらためて深くおわび申し上げます。 恐縮ですが、座ってごあいさつをさせていただきます。まず第一に、私はお客さまに協力させていただきながら、安全性の検証に最優先に取り組んでまいります。そして、私自らが先頭に立ち、全役員、社員結束のもと、再発防止策の確実な遂行に全力を傾けてまいります。ガバナンスや企業風土の抜本的な改革を推し進めていくことが、私の責務であり、当社が再び信頼を得ていくための欠かせないプロセスであると、重く受け止めております。真に、コンプライアンスを順守する企業体へと生まれ変わることで、持続的な成長を目指していきます。 当社グループが、中期経営計画で目標と見定める、素材系事業、機械系事業、電力供給事業を3本柱とする成長戦略そのものは、従前よりなんら変わるものではありません。世界的な環境規制の高まりを背景とした、輸送機の軽量化の動きは、鉄鉱やアルミ・銅、溶接に代表される接合ソリューション技術などを有する当社にとって間違いなく追い風であり、大きな強みを発揮できるものと考えております。加えて機械系事業では圧縮機事業の戦略的拡大や、水素ビジネスなど、将来の需要拡大に備えた取り組みを加速させてまいります。電力事業は、安定収益源と位置付け、盤石な経営基盤の一翼を担うことと確信しております。そしてここに、品質に関わるガバナンス、マネジメント、プロセスの面で、変わらなければならないところをしっかり正し、課題を克服していくことで、より一層飛躍を遂げていけるものと考えております。 われわれは、物づくりをなりわいとしており、その原点は、理念と、技術に根ざした確かな品質です。再発防止策を着実に実行し、確かな品質の製品を安定的に供給することにより、信頼の回復に努めます。神戸製鋼は変わった、と思っていただけるよう、不退転の決意を持って変革に取り組む所存です。今後とも、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、私からのごあいさつとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 司会:それでは、これより質疑とさせていただきます。ご質問あります方は、挙手の上、会社名、お名前に続けて、ご質問をよろしくお願いいたします。では、一番奥の方。