【師弟スペシャル対談1】関塚隆×中村憲剛。川崎時代から継がれるバトン「セキさんがフロンターレの監督になったのはちょうど今の僕の歳」
「みんなサッカーの仕事に携わっているのは嬉しい」(関塚)
かつて川崎の監督を務めた関塚隆と、その川崎のバンディエラとなった中村憲剛。2004年、関塚が自身初の監督を務めた川崎で、大卒2年目だった中村をボランチにコンバートしたエピソードは語り草で、長年、師弟関係を築いてきた。 【動画】寺田監督らからのメッセージ あの出会いから20年、今年、中村がプロのチームを率いることができるS級ライセンスを正式に取得。一方、関塚は現在、J3の福島のテクニカルダイレクターとして、地元に活力を与えようと奮闘中。8月31日(土)の北九州戦(18時キックオフ)ではホーム・とうほう・みんなのスタジアムに5000人を集めようとキャンペーンも展開している。 ともに指導者となっての初の対談。貴重なクロストークをお届けしよう。 ――◆――◆―― ――おふたりはこうして顔を合わせるのは久々ですか? 中村 いや、電話でも連絡を取らせていただいていますし、ご本人にお会いしたこともあります。 関塚 ご本人(笑)?なんか固いな(笑)。 中村 今の呼び方はちょっと変でしたね。緊張しちゃって変な汗をかいてきました(笑)。セキさん、今回はぜひよろしくお願いします。 関塚 こちらこそよろしくお願いします。 ――ケンゴさんは先日、正式にS級ライセンスを取得されました。 関塚 おめでとうございます。 中村 ありがとうございます。いやなんかちょっと変な感じがしますね。 関塚 なんで? 中村 いや変な感じと言いますか、当たり前ですがセキさんとフロンターレで一緒にやらせてもらっていた時、僕は選手でしたから。そんな僕が指導者になるっていうのは、逆にセキさんはどんな気持ちですか? 関塚 本当、嬉しいよ。それにあの頃のメンバーの多くは指導者や強化部などで、サッカーに携わっているでしょ。それもやっぱり嬉しいよね。 中村 確かに、多いですよね。 関塚 現役選手もまだいるけど(笑)。それこそ、村上(和弘/現・ラインメール青森FCヘッドコーチ)、寺田(周平/現・福島監督)、今野(章/現・仙台コーチ)らはS級を取っているし、箕輪(義信)は今、教員でしょ。 中村 あとは(伊藤)宏樹さんはフロンターレの強化部で、オニさん(鬼木達)はフロンターレの監督ですからね。 関塚 そして谷口(博之)が(鳥栖の)スカウトで、森(勇介)がアカデミーコーチ(川崎のU-15生田コーチ)。 中村 そうですね、そういえば、川崎のU-15は、先日(日本クラブユース選手権で)優勝しました。 関塚 あのチームの監督はベティ(久野智昭)だよね? 中村 はい、そしてユース(U-18)はヤスさん(長橋康弘)が監督で、佐原(秀樹)さんがコーチ、ガミさん(浦上壮史)がキーパーコーチです。 関塚 今、福島では相澤(貴志)にキーパーコーチをやってもらっているしね。 中村 本当にあの時のメンバーのみなさんが活躍されていますよね。 関塚 それは本当に嬉しいよ。 中村 まさに関塚イズム。 関塚 いや、そんなことはないのだろうけど、みんなが指導者や強化部などで、後進のために、サッカーの仕事に携わっているのはやっぱり嬉しいよ。みんなよくやっていると思うし、喜ばしいよね。