ワンタッチで電気系アクセサリーが取り付けできる「オプションカプラ」の見つけ方
USBポートやドライブレコーダーなど、魅力的な電気アクセサリーを取り付ける際に必要な電源確保。バッテリー直結ではなくアクセサリー電源に結線するには、イグニッションキーに連動する回路を探さなくてはなりません。そんな面倒な作業を不要にしてくれるのが「オプションカプラ」です。ここでは採用機種が増えているオプションカプラの役割と、見つけ方を説明します。 【画像】「オプションカプラ」の見つけ方をギャラリーで見る(10枚) 文/Webikeプラス 栗田晃
アクセサリー電源を取り出すのは簡単だけど難しい?
今やライダーの必需品となったスマホナビやドライブレコーダーを装着する際は、バイク本体から電源を供給しなければなりません。自動車のようにシガーソケットがあれば、機器側のプラグを差し込むだけでOKですが、電源配線の端部が芯線やギボシ端子で終わっている場合は、新たに電源線を作らなくてはなりません。 バッテリーターミナルに直接取り付けるのが最もシンプルで楽ですが、常時通電となってしまいます。エンジンを止めていてもスマホが充電できるのは便利ではありますが、イグニッションオンで作動するドライブレコーダーが常時作動してしまうと、バッテリー上がりの原因となってしまいます。 そのため電気系のアクセサリーを取り付ける際は、イグニッションオンで通電するアクセサリー電源に接続するのが一般的です。この電源は、バイクに装着された電装パーツの大半に行き渡っています。アクセサリー電源で作動しているか否かは、その電装パーツがイグニッションキーオンで作動し、オフで止まるかどうかで判断できます。 例えばヘッドライトやウインカーなどの灯火類、イグニッションコイルやECUなどのエンジン制御機器類は、イグニッションキーオフでは作動しないのでアクセサリー電源を取り出すことができます。 バイクや自動車の電気装備について少しでも興味や知識があれば、こうした条件を元に電源を取り出すのは難しくないでしょう。一方で、配線の束や配線図を見るだけで目を背けたくなる電気嫌いは「何を言っているのかさえ分からない……」となるかもしれません。 配線を探ってアクセサリー電源を探すのは面倒だけど、便利な電気アクセサリーを取り付けたい。そんなライダーのために、便利な製品を用意しているバイク用品メーカーもあります。 例えばデイトナでは「電源取り出しハーネス」を販売しています。これは、フロントブレーキのマスターシリンダーに取り付けられているブレーキスイッチの端子や、ヘッドライトケース内のカプラーに割り込ませるだけで、アクセサリー電源を取り出すことができます。 配線の皮むきや結線といった面倒な作業をすることなく、カプラーオンで取り付けられるこれらの部品により、電気アクセサリー装着のハードルはグッと下がりました。しかし、車種によっては最初から便利な装備が備え付けられていることもあります。