トランプ氏、カナダ首相を「カナダ州のトルドー知事」と呼ぶ…前日に高関税へ対抗姿勢
【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ次期大統領は10日、SNSで、カナダのトルドー首相を「カナダ州のトルドー知事」と呼びやゆした。トルドー氏が9日の会合で、カナダからの輸入品に高関税を課すトランプ氏の主張が実行されれば「不平等な関税には対抗する」と述べ、抵抗する姿勢を示したためだ。 【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優
トランプ氏は、カナダとメキシコから多くの不法移民などが流入しているとして大統領に就任すれば両国からの輸入品に25%の関税をかけると宣言している。
8日に放送された米NBCニュースのインタビューでも、両国に対する米国の貿易赤字を「補助金」と呼び「補助金を受け取るならカナダとメキシコは米国の州になるべきだ」と訴えた。
トランプ氏は11月末にトルドー氏と会食した際にも「(関税で)経済が破綻するなら、カナダは米国の51番目の州になるべきだ」と語ったと報じられており、駆け引きが激化している。