神の使いとして信仰を集める白蛇を模した「祈願巳」＝神戸市兵庫区和田宮通３

　むかしむかし。神戸の海は荒れ、浜に流木が積み上がった中に、１匹の白い蛇が現れた。見つけた網元が「神の使いだ」と扇子を広げて置くと、上でとぐろを巻いた。網元は家に持ち帰り、庭の松の根元にまつったそうな－。 【写真】幸運をもたらす白ヘビの「いちごちゃん」 　神戸市兵庫区和田宮通３、和田神社で白蛇が信仰された由来という。参拝者は年々増えており、関東から訪れる人もいる。 　白蛇をかたどった手のひらサイズ、陶製の「祈願巳（み）」は、願い事を書いて境内の巳塚に納めると、神様に伝えてくれるとされる。 　本拠地が近いサッカーＪ１のヴィッセル神戸の選手たちも拝んでいくといい、天皇杯全日本選手権優勝とリーグ２連覇の快挙に「御利益か」と話題を集めた。 　「巳（みい）さんにすがって」と奥田雅人宮司（６０）。巳年だけに、みーーんなが来てくれそうだとさ。（佐伯竜一）