「小泉方式」触れぬ石破首相…答弁姿勢は「ふてほど」 立民・辻元氏、流行語大賞を引き批判
国会は3日、参院でも石破茂首相に対する代表質問が始まった。トップバッターの立憲民主党代表代行・辻元清美氏は選択的夫婦別姓の法制化実現を巡り、自民党の小泉進次郎前選対委員長(衆院神奈川11区)が総裁選で公約とした「党議拘束を外し採決を行う」との新プロセスを提案。「小泉方式の変化球」(自民幹部)を投げ込んだが、首相は可否に触れずじまいだった。一連の答弁姿勢に辻元氏は流行語大賞を引き「『ふてほど』は困る」と批判した。 【別の写真を見る】3日、国会内での石破首相 「ふてほど」はTBS系列で放送されたテレビドラマ「不適切にもほどがある!」の略称。前日2日に発表された「2024ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選ばれた。 辻元氏は前日の衆院代表質問の様子を引き「総理は企業・団体献金について質問された時に、むっとして答弁していたように見えた」と指摘。「何千万円も企業が自民党に寄付していることには国民も不信を抱く。その答弁をむっとして行う。これこそ『ふてほど』、不適切にもほどがあるのではないか」と批判した。 選択的夫婦別姓を巡っては「総裁選の時は実現に前向きだったではないか。『意見が分かれているから先送り』などともう逃げないでほしい。意見が分かれているからこそ選択制が必要だ」と迫り、「党議拘束を外して採決に付すのも取るべきやり方だ」と小泉氏と同じ主張をぶつけた。
神奈川新聞社