フランスで最も飲まれているワインTOP10とは?
4位 リステル - グラン・ド・グリ
産地:ラングドック・ルーション 価格:3.79ユーロ(¥1,727) 第4位になってようやくロゼの登場だ。第一印象として、味わいも色調も予想通り。淡いサーモンピンクにピーチ・メルバやアイシングシュガーのアロマ、口に含めばイチゴとフルーツキャンディーのどこかで飲んだことがあるような味。要はあまりパッとしないのだが、夏の観光客にはまだ根強い人気がある。少し値上げをしたことで、2023年にはトップ3の座から落ちてしまった。
3位 ヴュー・パープ
産地;ローヌ渓谷 価格:2.59ユーロ(実勢価格¥900) このワインをいそいそと買う人も、恐る恐る買う人もいるだろうが、いずれにせよ最も入手しやすいワインのひとつであることに変わりはない。適度なアルコール度数(12%)のテーブルワインで、色調はルビー、アロマは鹿のシチューから果実味のアクセントが加わる。口に含むと力強い酸味、カシスのノート、そして角の取れたタンニンを持つ。
2位 ロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨン
産地:ラングドック・ルーション 価格:2.63ユーロ(実勢価格¥1,300) ある人にとっては学生の頃、近所のミニスーパーに夜、買いに走り、朝になると紫に染まった唇に後悔しきりだったおぼろげな記憶と結びついていたり、またある人にとっては、実家での日曜日の昼食に持っていくべき1本だったりする。主観的な感想としては明確な素朴さ、肉食系アロマ、ごくわずかにフルーティーな、荒々しい味わい。デキャンタで楽しむのが良いように思う。
1位 バロン・フィリップ・ド・ロートシルト - ムートン・カデ 2021
産地:ボルドー 価格:10.95ユーロ(¥1,100) ボルドー愛好家の間では有名なクラシックワインだが、Z世代にはあまり知られていない。赤ワインの"黒い羊"は、メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンの三巨頭の伝統的なブレンドで、歌姫の如きルビーレッドの色調、ブラックチェリーとオークの力強いアロマ。ブラックベリーの土っぽい香りをほのめかすタンニンが口中に広がり、最後にたっぷり胡椒の風味が加わる。