【MotoGP】「言葉にならない。みんなに感謝」小椋藍が日本人初のMoto2王者 来季は最高峰に挑む
オートバイロードレース世界選手権2024年シーズン第18戦タイグランプリ Moto2クラス決勝(チャーン・インターナショナルサーキット/タイ、ブリーラム) 【動画】小椋藍が今季3勝目をあげたサンマリノグランプリ Moto2クラスのチャンピオンに王手をかけていた小椋藍選手(日本/ボスコスクーロ)がタイトルを獲得。15年ぶり、史上6人目の日本人世界チャンピオンになりました。 ただし、中排気量のマシンで争うMoto2クラスは2010年にGP250ccクラスに代わって始まったため、小椋選手が日本人初のMoto2世界チャンピオンです。 小椋選手は22周のこのレースで5位以内なら自力で王座獲得となるという条件のもと、ポールポジションから好スタート。しかし混戦を回避した隙に7位まで後退。ここからは持ち味の追い上げを見せます。 雨が徐々に降り始める難しいコンディションの中、巻き返した小椋選手は2位までポジションを挽回。 先頭を走るカネット選手(スペイン/カレックス)を追い抜き優勝へという展開。しかし残りわずかというところで雨が激しくなり赤旗中断。周回数の3分の2を消化していたためレース成立。この瞬間、小椋選手の世界チャンピオンが確定しました。 チャンピオンを獲得したライダーにのみ許されるパフォーマンスは「将棋」。チームに祝福され、ゼッケン1に替えたマシンに乗り、ゴールドを基調にした特別仕様のヘルメットをかぶってチャンピオン(ウイニング)ランを終えました。 直後のインタビューでは「言葉にならない。今までお世話になった皆さんへの感謝しかない。本当に言葉が見つからない」と語り喜びをかみしめていました。 その後の表彰式ではシャンパンシャワーをチームスタッフたちと分かち合った小椋選手。 来年はアメリカ資本のチーム(トラックハウス・レーシング)に移り、アプリリアのマシンで最高峰クラスに挑みます。 最高峰クラス昇格へ、タイトルと年間最多勝利を手土産にするため、残り2戦でも勝利を目指します。