【尼崎ボート SGグランドチャンピオン】準優で10万舟券演出の西村拓也 優勝戦は「何も考えずに」
＜尼崎30日12R優勝戦＞ボートレース尼崎のSG「第34回グランドチャンピオン」は10～12Rで準優勝戦が行われた。10、11Rは1号艇の逃げによる順当決着だったが、最終12Rは3連単10万6460円の大波乱。これを演出したのは5号艇・西村拓也（37＝大阪）だった。 5コースから捲り差しを放つと、イン徳増秀樹の懐に舳先（へさき）をねじ込んで2コーナーを先制。残る5艇を突き放し、19年グランプリシリーズ以来2回目のSG優勝戦進出を果たした。 2日目（26日）にエンジンを整備してからは選手間でも評判の動き。西村自身も「展開が良かったのもあるけど十分にいい足をしている。バランス良く仕上がっている」と好感触を得る。 SG、G1、G2では優勝0回。優勝戦進出は合わせて15回あるが、まだ初タイトルには手が届いていない。「（タイトルは）欲しい。どうせ緊張するだろうし、勝手に気合も入ると思う。考えても仕方がないので、コースを主張して何も考えずにハンドルを切る」。優勝戦は3号艇から無心の走りを披露する構えだ。
