人が死に際に“後悔すること”とは? 「働き過ぎた」「思いを伝えればよかった」...など、元緩和ケアワーカーが耳にした5つの後悔を語る
仕事はもちろん、誰かの期待に応えるため、気づかずうちに自分のことを後回しにしてしまうこともしばしば。「それも人生だ」という考えもあるものの、いざ人生の終わりを目前としたときに、やり残したことや後悔があると思う人も多いはず。今回は元緩和ケアワーカーが、人生の終わりが近づいた人からよく耳にした言葉をご紹介。 【写真】健康的に長生きするために「欠かせない食材」をプロが解説!
“大きな教訓 ”を学ぶことができる
2011年に出版された『The Top Five Regrets of the Dying(死にゆく者が後悔することトップ5)』の著者で、元緩和ケアワーカーであるブロニー・ウェア氏。8年間、深刻な病気と闘っている人たちのケアを行なった彼女によれば、人生の終わりを目前とし、自分のために十分なことをしてあげられなかったと後悔している人も多いという。 『CNBC』によると2023年、多くの人を看取ってきたウェア氏は、人々が死に際に口にする後悔や自責の念に目をつけ、そこから 「“大きな教訓 ”を学ぶことができると考えた」と、イギリスのラジオ番組『The Chris Evans Breakfast Show』で語った。 そして彼女の著書には、人生の終わりを目前とした人々からよく耳にした5つの言葉が書かれており、特に最初の後悔は多くの人から聞いたとのこと。
人生の終わりを目前とした人々から、よく耳にした5つの言葉
1. 他人から期待される人生ではなく、自分自身に正直に生きる勇気があればよかった。 2. あんなに働かなければよかった。 3. 勇気を出して自分の気持ちを伝えればよかった。 4. 友人たちと連絡を取り合っていればよかった。 5. もっと自分を幸せにしてあげたかった。
多くの人は手遅れになるまで気づかない
ウェア氏は自身のブログに、「自分の人生がもうすぐ終わろうとしていることに気づき、これまでを鮮明に振り返ってみると、いかに多くの夢が果たせなかったかがよくわかります」ともつづっている。 「ほとんどの人は、自分の夢の半分も実現できていません。それが自分の選択によるものであること、あるいは選択しなかったことによるものであると知りながら、この世を去らなければならなかったのです」 またウェア氏は、多くの人が手遅れになるまでそのことに気づかないとも指摘。さらに彼女が看取ってきた人のほとんどは年配の世代だったため、“昔からの習慣”にとらわれ、幸せは選択するものだということに気づかなかったという。そして彼女は最後に、「人生は選択です」とメッセージを発信している。