「なぜコスメを“ガシャポン”に?」 おもちゃメーカー・バンダイの企画担当者に素朴な疑問をぶつけてみた
WWD:特にこだわった部分は?
古澤:容器の透明度ですね。おもちゃの透明のパーツよりもさらに化粧品が美しく見える、清潔感のあるクリアな容器を採用しています。カプセル自販機での販売を想定した安全基準と、美しい透明感を維持できるギリギリのバランスを攻めました。あとは天面のイラストデザインと、マルチカラーパウダーの色味がリンクするような一体感も心掛けています。
高品質なコスメとキャラクターグッズの両立を目指す
WWD:販売後の反響は?
古澤:ありがたいことに、売り上げもSNSの反響も想像以上でした。2024年3月に“ガシャポンコスメ”を発売しましたが、計画比を大きく上回る形で好スタートを切っています。
WWD:課題は?
古澤:バンダイはおもちゃやゲーム、キャラクターグッズなどのイメージが強く「クレアボーテ」というコスメブランドがあること自体、まだ浸透していません。キャラクターの世界観を反映したパッケージは好評ですが、今後は品質の良さもアピールしていきたいです。
WWD:今後について教えてください
古澤:手軽に楽しめるコスメかつキャラクターグッズとしても満足してもらえるよう両立をしながら、“ガシャポンコスメ”のシリーズを拡充していきたいです。現在はマルチカラーパウダーのみの展開ですが、リップやベースメイクなどの別アイテムも取り扱いを検討しています。皆さんに商品を届けられる準備ができたら発表するので、それまで楽しみにしていてください。