「なぜコスメを“ガシャポン”に?」 おもちゃメーカー・バンダイの企画担当者に素朴な疑問をぶつけてみた
だからこそ、“ガシャポン”シリーズ「ポンデクルール」は、キャッチコピーに“あたらしい色(じぶん)に出会おう”を掲げているんです。
WWD:実際に水色のマルチカラーパウダーを使ってみました。一見使いづらそうな色味ですが、肌に良くなじむ穏やかな発色で、透明感のあるメイクに仕上がります。ただ、メイク初心者にはむずかしそうなこのカラー、使い方はどのように提案するのですか?
古澤:意外と使い勝手が良いカラーなんです。自分には似合わないからとポーチの奥底に眠ってしまうのはもったいないので、手持ちのコスメに重ねてニュアンスチェンジとして使用したり、目元や頬などの顔のさまざまなパーツに使える色味に仕上げました。
WWD:サイズもそこまで小ささを感じなくて、持ち運びやすく、いろんなシーンで使いやすそうです。そういった手軽さもいいですね。
古澤:そうですね。使用方法もいろいろと検討しました。この“ガシャポンコスメ”を手にするきっかけがお目当てのキャラクターで、メイクをしたことがない人がこの商品を手にするかもしれません。そういったことも想定して公式サイトにメイクイメージを掲載したり、他のカラーと組み合わせて使用するメイク方法などを提案しています。
おもちゃメーカーだからこそ、安心安全を徹底
WWD:炎天下の野外など、設置場所によって安全性が左右されてしまうのでは?
古澤:品質管理については、真夏のトラックの中で異変が起きないかなど、かなり厳しい環境を想定して検査を繰り返しました。通常の店頭に並んでいる化粧品よりも過酷な環境下に置かれるというのは想像できるので、安全性には十分に配慮しています。
“ガシャポン”を回した時に落としてパウダーが割れてしまわないか、カプセルの中でケースが傷ついたりしないかなど、徹底的に検証しました。
WWD:良く見るカラフルなカプセルとは違い、中身が全く見えない黒の理由は?
古澤:開封するまでどんなカラーが出てくるのか分からないワクワク感を楽しんでいただきたく、ブラックのカプセルを採用しています。