アップル、中国におけるiPhone 出荷台数が回復-4月は52%増
(ブルームバーグ): アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」は4月の中国での出荷台数が52%増と回復した。小売りパートナーによる相次ぐ値引きが奏功した。
工業情報省傘下の中国信息通信研究院が発表した最新の数字をによると、中国でのスマートフォン出荷台数は急増している。ブルームバーグの計算によれば、そのうちおよそ350万台が海外ブランドによるものだった。iPhoneはその大半を占める。iPhoneの出荷台数は1、2月の急減の後3月には増加に転じ、急速に回復している。
アップルと中国の再販業者は、2024年に入ってから値下げをしており、値引き販売は6月18日のショッピングイベントに伴うセールシーズンまで続く。アップルは、華為技術(ファーウェイ)に高価格帯市場シェアを奪われ、最新世代の端末の売り上げが2桁の減少となっていた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリストによると、最近の世論調査で消費者が新しい端末へのアップグレードに高い関心を示したことから、中国でのiPhoneの落ち込みは終わりに近づいている可能性がある。
「iPhoneの中国市場シェアは近く安定する可能性がある。最新の調査は、ファーウェイに押され気味だったアップルが中国の消費者が好むスマートフォンブランドとして復活したことを示している」とアナリストのスティーブン・ツェン、ショーン・チェン両氏はリポートで説明。
「ユーザーの関心の逆転は、中国のプレミアム化の傾向がファーウェイの上位モデルの長い待ち時間による消費者の疲労によって増幅された結果ではないか。調査回答者の半数以上が、次の携帯電話に4000元(約8万7000円)以上を使ってもいいと答えているのに対し、現在プレミアム携帯電話を使用しているのはわずか33%だ」とアナリストらは指摘した。
原題:Apple’s China iPhone Shipments Jump 52% as Rebound Gains Steam(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Yuan Gao