MotoGPヘルメットメーカー勢力図に変化の兆し!? 新星アコスタがアルパインスターズ陣営に加入も存在感を示す日本メーカー
FIM新規格を世界初クリア! いまだ信頼感抜群のアライヘルメット
マーベリック・ビニャーレス(アプリリアレーシング)と中上貴晶(LCRホンダイデミツ)の2名とサポートライダーの数こそ多くありませんが、アライヘルメットへの信頼感はいまだに抜群です。 「ブランドを売るよりも、“護る性能”で世界一を目指すためのレース活動と考えておりますので、弊社のヘルメットで自らの頭を護りたい、また、弊社に信頼を寄せている選手と契約、提供をしております」という新井章仁副社長にいただいたコメントはアライの基本姿勢を如実に表しています。 MotoGPをはじめとする国際格式のサーキットレースでは、2020年よりFIMが規定する『FRHPhe-01』承認のヘルメットしか使用できなくなりましたが、同社は2026年から着用が義務付けられるより厳しくなった『FRHPhe-02』規格を世界で初めてクリア! その際にもSNSで「どこのメーカーより早く認証されたのも、先を見越した安全性能への追求と、規格の範疇にとどまらない頭を護ることを常に優先してつくり続けてきた裏付けでもあると考えます。『規格はあくまで通過点』。これからも私たちは“世界一の護る力”を追い続けて参ります」と発信しています。 Moto2の小椋藍はMTヘルメットが支援する『MTヘルメット–MSI』に移籍しましたが、小椋はアライを被り続けると明言。こんな話からもライダーたちの厚い信頼が伝わってきますね。 ◆FIMの『FRHPhe-02』規格を世界で初めてクリアした『RX-7V FIM Racing#2』。2024年3月1日時点でもサーキットレース用では唯一のヘルメット ◆映画『トップガン』の主人公から着想を得たデザインが施されたビニャーレスのヘルメット
オージーケーカブトはA・エスパルガロに加えてM・ピロと契約
2023年にアレイシ・エスパルガロ(アプリリアレーシング)へのサポートを開始。MotoGPクラスに参入したオージーケーカブトは、新たにドゥカティファクトリーのテストライダー、ミケーレ・ピロ、Moto2のジェレミー・アルコバ(Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp)と契約しました。 Moto3では昨シーズンのマレーシアGPで初優勝したコリン・ベイヤー(LIQUI MOLY Husqvarna Intact GP)、WSBKではレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が使用。“カブト”ブランドは着々と世界のサーキットで存在感を増しています。 ちなみに年末に数量限定で発売されたアレイシ兄貴のウィンターテスト仕様グラフィックモデル、『F-17 アレイシ』は大変好評で、同社開発部の口野彰義さんによると「一部のサイズのみ流通在庫が若干残っている程度」とのこと。 衝突時に内装の低摩擦層がヘルメット内でわずかに動くことで脳を保護する“Mips(Multi-Directional Impact Protection System:多方向衝撃保護システム)”を搭載した自転車ヘルメット、『AERO-R2 Mips』のアレイシ・シグネチャーモデルも数量限定で販売スタート。 Mipsアンバサダーを務める兄貴は、バイク用のMips搭載ヘルメットのテストも行っているようです。 ◆『F-17 RACING』を置いてアプリリア RS-GPの前で微笑むアレイシ・エスパルガロ。今季もやってくれそうな予感 ◆パーソナルナンバーの41が大胆にレイアウトされたアレイシ・シグネチャーモデル『AERO-R2 Mips』 ◆ピンクを差し色にダズル迷彩が全体に施された2023年ウィンターテスト仕様の『F-17 アレイシ』