MotoGPヘルメットメーカー勢力図に変化の兆し!? 新星アコスタがアルパインスターズ陣営に加入も存在感を示す日本メーカー
シャークはNEWモデル後頭部の可動フラップに要注目!
◆ザルコらサポートライダーに供給されるのは『FRHPhe-01』規格の承認を受けた『Aeron GP FIM Racing #1』 フランスのシャークは広告塔にもなっている自国出身のヨハン・ザルコ(LCRホンダカストロール)を筆頭に、アプリリアのサテライトチームで走るミゲール・オリベイラとラウル・フェルナンデス(共にトラックハウスレーシング)の合計3名。着用するのはNEWモデルの『Aeron(アーロン)GP』です。 ザルコも開発に協力したというこのヘルメットは、ライダーの姿勢に合わせ、後頭部のスポイラーに設けられたフラップが可動(世界初! 特許取得済み)するというのが大きなウリのひとつ。もちろんFIMからレース用ヘルメットとして承認されていますが、マシンの可動空力パーツは禁止されているということを鑑みると少し心配。個人的には「シーズン中どこかからクレームがつくのでは?」と密かに注視しています。 日本総輸入元のリンクスが2023年7月いっぱいでシャーク製品の取り扱いを終えてしまったため、国内で入手困難なのが残念。
製品開発と宣伝広報でSHOEIに大きく貢献するマルク・マルケス
どっこい日本メーカーも負けていません! SHOEIユーザーも3名います。 同じチームでドゥカティを駆るマルク&アレックスのマルケス兄弟(共にグレシーニレーシング MotoGP)、熾烈なシート争いを生き残ったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナエンデューロVR46)が、『X-SPR Pro(X-Fifteen)』で2024年シーズンを戦います。 MotoGPクラスでは同率2位ですが、世界のプレミアム市場では60%以上を占めるトップシェア。欧米を中心とした海外での売り上げも約8割に達するんだとか。 “メイドインジャパン”の高品質がその一番の理由ですが、マルクがこれまでに見せてきた獅子奮迅の働きがブランドの魅力をさらに押し上げてきたこともまた事実でしょう。 現在、同社ではマルク絡みのヘルメットを多数ラインナップ。『X-Fifteen』の各種レプリカはもちろん、ツアラーモデルやストリートモデルでも“MM93コレクション”として商品展開しています。 ディ・ジャンアントニオはVR46に移籍したタイミングでレーシングスーツおよびグローブ&ブーツをアルパインスターズからダイネーゼへと変更。チームの方針でヘルメットもAGVにスイッチするのかと思われましたが、こちらは愛着ある日本メーカーを選択。レプリカモデルの『Z-8 DIGGIA(ディジャ)』も好評販売中です。 ◆ドゥカティ・サテライトのグレシーニで真の復活を目指すマルク・マルケス。今季はヘルメットもたくさん映りそう