【解説】自民アンケート結果…野党反発 “裏金”使い道示されず
■“裏金”議員への処分は…首相は後ろ向き?側近「恨まれたくない」
今後、処分を決めるのは、自民党総裁の岸田首相ですが、先週の段階では「実態を把握してから検討する」と話していました。まさに今週、その実態の把握にメドがつくわけですから、「処分を決める」フェーズ、段階に入っていくと思います。 が、ここにきて岸田首相が実は「処分に後ろ向き」だというのです。ある政権幹部は「処分を決めるのは難しい」。その理由について、ある首相側近議員は「次の総裁選もあって、安倍派に恨まれたくない」などと話しています。 国会が始まった頃は「処分は当然」という声が多かったのですが、ここにきて多くの党幹部が「慎重な姿勢」に傾いているのが、取材をしていての実感です。 岸田首相は「国民の信頼を回復」するために政治刷新に取り組むとしていますが、世論と「ズレ」が広がれば、信頼回復どころか、さらに政治不信を招く事態にもなりかねません。