【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
EVの充電方法は3タイプある
これから電気自動車(EV)を購入しようとしている人にとって、心配となるのが充電についてではないでしょうか。EVの充電には、自宅で行う「基礎充電」、ドライブの途中で行う「経路充電」、そしてドライブの目的地先(観光スポットや商業施設、ホテルなど)で行う「目的地充電」の3タイプがあります。また、充電には普通充電と急速充電の2種類が存在します。 【画像】EVの充電は難しくない!「充電の様子」を見る(全18枚)
一軒家なら「基礎充電」がベスト
EVをこれから購入し、一軒家に住んでいるなら、「基礎充電」として自宅に充電設備を設置するのがベストだ。例えばパナソニックの壁面取り付けコンセントタイプの普通充電器なら本体価格1万円前後と、そこまで高いものではないが、200Vの工事費は別途で合わせて7~8万円が相場となる。 この普通充電器が家にあれば、深夜など、クルマを使っていない時間帯に充電することができ、効率的だ。その際、車両に付属またはオプションで購入できる車載充電ケーブルが必要になる。ただし、自動車メーカーも用意しているウォール型と呼ばれる充電器は充電器本体にケーブルが付属しているから、そのままクルマの充電口に差し込むだけと、車内に充電コードをしまっておく必要がないメリットがある。 1例を挙げると、日産「サクラ」を3kWの普通充電器で充電すると、満充電に8時間かかる計算になる。バッテリー容量の大きいスバル「ソルテラ」の場合は約12時間だ。それでも、夜7時に帰宅して充電を開始すれば、翌朝7時には満充電になり、安心してドライブに出発できるというわけだ。
充電カードを発行し「経路充電」で電欠を防ぐ
つぎに「経路充電」は主にケーブル一体型の急速充電となり、高速道路のSA/PA、コンビニ、道の駅などに設置されている充電器を利用する。 そして「目的地充電」では施設によって普通充電/急速充電が混在している。利用する場合は、基本的にユーザー登録、充電カードの発行が必要で、充電器にカードをタッチすることで認証され、充電を開始する仕組みとなっている。 充電カードを持っていない場合は、クレジットカードや電子マネーでの決済も可能だが、EVを購入したら、充電カードを発行するのが基本である。ただし、「経路・目的地充電」における急速充電は多くの人が利用するため、30分までの充電となる。 日産サクラの例を挙げると、50kWの急速充電器で80%充電までに40分かかることから、実際には80%までの充電には至らない。もっとも、充電0%で駆け込むようなことはないから、80%充電も可能となる。 なお、2024年頭のデータでは、充電スポットは全国に3万2000カ所以上に達しているが、それでもドライブ先のどこにでもあるわけではない。充電インフラのさらなる拡大が望まれるのだが、恐れることはない。ガソリンスタンドは減る一方だが、充電スポットはこれから増え続けていくからだ。あと約5年後の2030年には現在の10倍に増えている(かも知れない)という説もある。 ちなみに、自宅などでの普通充電と急速充電にかかる電気代、費用だが、圧倒的に普通充電のほうが安く済む。月に1000km走ったとして、普通充電なら1/2~1/3ぐらいのコストで済み、EVをよりリーズナブルに利用することができるようになる。
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