じゃいが指南する「2歳馬のレースはココを見ろ!」【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第136回
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。 【画像】じゃいの今週のギャンブル格言 【今週のお悩み・第136回】2歳馬のレースはどこを見て馬券を買っていますか? 調教はもちろん参考にしているのですが、じゃいさんにとって新馬戦や2歳重賞のレースでの馬券の決め手が知りたいです。(PN:ありす・男性・50代) * * * 朝日杯フューチュリティステークスはヒモでの決着になりました。本命ニタモノドウシ、アルテヴェローチェはあの展開だと厳しいですね。 アルレッキーノの前に行かなかったし、ハナを切ったダイシンラーが残る展開。馬番も内から4頭が1.2.3.4着。展開読みも馬場読みも甘かったなあ。でも、ニタモノドウシは次で人気を落とすなら狙ってみたい馬ではあるかな。 来週は有馬記念、新たな気持ちで、最高の年越しにしたいですね。 では質問へ。 2歳戦というと、やはり情報、データが乏しくはなります。新馬戦となると全てがレース未経験ですから、過去にどういったレースをしたかとか、そういうデータは皆無です。 今回の朝日杯FSに関しても、最高でもコスモストームの4戦で、ランスオブカオスに関しては1戦1勝馬です。そうなるとやはり予想のアプローチは変わってきます。 新馬戦にはクラスがありません。ある程度戦っていくと、同じレベルの馬達の戦いになりますが、新馬戦に関しては、『初めて』という条件だけです。つまり、力差が1番あるレースとも言えるのです。
ではどこからアプローチをしていくのか? 新馬戦に関しては血統と調教の動き、馬体。ほぼそこに収束します。 これだけ長い歴史のある競馬ですから、実際にレースで走らなくても、どの馬がいい馬なのか? どの馬が勝ちそうなのか? そこら辺はある程度は分かります。なんなら馬を買う時点で馬によって値段が全く違うので、その時点で見通しはつきます。 もちろん全てが値段通りに走るということはありませんが、そこまで運任せということもありません。なので、ある程度素質は分かるのですが、やはり僕はオッズ重視で馬券を買うので、期待値によって決めます。 危ないなと思った人気馬、過剰人気だなと思った人気馬はなるべく消します。もしくは軸にはしません。あとは、どの馬にもチャンスがあるなと思ったレースはトラックバイアスを加味して穴狙いでいきます。新馬戦の買い方はこんな感じです。 では今回のような2歳重賞や2歳GⅠはどうか? まずはとことんレース回顧をします。そこは競馬場、馬場、距離、展開、脚の使い所、相手関係。 今回はアドマイヤズームが圧勝しましたが、これはトラックバイアスと展開が大きく作用したと思います。枠次第、ペース次第では結果は変わるでしょう。1.3着が未勝利勝ち、新馬勝ちで、重賞どころか1勝クラスも走っていない馬でした。 ただ、アドマイヤズームはアルテヴェローチェよりも高額馬ではあるんですよね。オッズ妙味を考えても美味しかったのかもしれません。 僕はハズしてますから今さら何をいうつもりもありませんが、そういう細かいところまで隈なく予想するのは新たな発見が生まれるかもしれませんね。 有馬記念の後にはホープフルステークスがありますから、少しでも参考になってくれたら幸いです。今のところ新馬戦でアルレッキーノを負かし、東スポ杯を制したクロワデュノールが1番人気濃厚ですが、他の馬のチェックも入念にしたいと思います。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします! 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで! じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。 構成・撮影/キンマサタカ