福岡空港、国際線到着ロビー拡張 バスターミナル新設、連絡バスは専用道に
福岡空港を運営する福岡国際空港会社(FIAC)は、国際線ターミナルの到着ロビーを拡張し、12月3日から供用する。拡張後はバスターミナル機能を備えたアクセスホールを設ける。また同日から、国内・国際線のターミナルを結ぶ「内際連絡バス」道路を国際線側で専用道とし、移動距離や時間の短縮を図る。 【図】整備後の福岡空港国際線ターミナル構内道路の概要 1階の到着ロビーは約3倍に拡張し、混雑緩和を図る。ロビー内のアクセスホールには飲食・物販のほか、案内所や両替などのサービス施設などが入居し、利便性・快適性を高める。アクセスホールからは路線バスのほか高速バスが出発し、乗車口にはホームドアを設置するほか、バスの運行情報をデジタル表示と音声放送で多言語で提供する。 拡張後の到着ロビーは広さ約6300平方メートルで、このうちアクセスホールは約4000平方メートル。吉野家とタリーズコーヒー、ローソンが入居し、レンタカーや宅配カウンターなどのサービス施設も備える。 アクセスホールの供用に伴い、ターミナル間の連絡バスが発着するロータリーを国際線側に新設し、国際線側の運行ルートを連絡バス専用に変更する。現在は各交通機関共通の通行レーンで、一般車レーンとも分離することで安全性と利便性を向上させる。また現状では連絡バスと高速・路線バス、タクシーが同一レーン上で発着するが、これらを分離し、交通機関ごとの車両待機・乗降位置を明確化。乗降場所の不足解消にもつなげたい考え。このほか、短時間の送迎を対象とした一般車乗降場を新たに整備する。 今回の到着ロビー拡張は、FIACが進めている国際線ターミナルの増改築工事の一環。国際線のカードラウンジ「ラウンジTIMEインターナショナル」を2023年6月に24年ぶりに刷新したほか、国際線の航空会社ラウンジ「ラウンジ福岡」を今年9月にリニューアルオープンした。増築部分の開業は建設中の第2滑走路が供用開始となる2025年3月末、既存施設の改修部分は同年11月の完成を目指す。
Yusuke KOHASE