髙橋ひかる、モラハラ男子に「引っかかるタイプだと思います(笑)」と話すワケ
芸能生活10周年「変わったけど変わってない」
――そして、髙橋さんは今年、芸能生活10周年を迎えました。美紅の話にも関連するかもしれませんが、ご自身はこの10年間で変わったと思いますか? 良くも悪くも、変わってないなという部分もありますけど……変わりましたね。変わってないなというところは、なんだかんだ、周りからどう見られるか気にしてしまうところ。ただ人に見られるお仕事なので、そこはうまく付き合っていけているなという感じはしています。 一方で変わったと思うのは、バラエティにたくさん出させていただいて、明るく発言をしているところ……というか、そう見られたりするようになったところですかね。 ただ、それも「これが求められてるだろうな」とか、「ここで笑ったら場面がちょっとでも明るくなるかな」とか意図を持ってやってることであって、結局のところ根幹では変わってないと思う部分の方が多いです(笑)。 それは、最近バラエティの出演を減らしたことで、改めて感じたんですが、「結局、人間って変われない」と思っている部分はあります。私は表舞台に出る環境に身を置いたことで変わった部分があるけど、その環境がなくなったらたぶんまた戻ると思います。だから、変わったけど変わってないんじゃないかなって。
肩書は「髙橋ひかるという人間」
――バラエティを抑えているとおっしゃっていましたが、女優業に力を入れたいという考えがあったのでしょうか? 私はキャパが本当に狭くって。バラエティやラジオももちろん大好きだし、やりたいことなんですけど、私はすべてに事前準備が必要なタイプなので、ドラマや映画の撮影と重なると余裕がなくなってしまうんです。 バラエティに出させていただくときも、事前にしっかりどんな番組で、どういう人が出ているかを把握してやってきて、それでお仕事がどんどん広がっていったところがあるのですが、ありがたいことにお仕事をたくさんいただく環境になって、その余裕がなくなってしまって。 お仕事をいただけることは嬉しかったんですが、このままだと自分の身を滅ぼすことにもなるだろうなと感じていたので、いまお芝居に集中させていているのは、これからお仕事を長く続けていく上で、大事な選択だったかなと思っています。 ――昨年、『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演されたときも「仕事が広く浅くなっている気がする」というお悩みを話されていましたよね。 見ていただいて、ありがとうございます(笑)。いまも、自分が「何者か」と問われると悩むんですよ。もちろん、その人を説明する上で肩書きは必要だと思うんですけど、肩書きを得ることによって、こういう立ち位置だからこういう発言をしなきゃと自分は考えてしまうので、いまは自分の中では「髙橋ひかるという人間です」というふうに思っています。