「お子様の夢を守るために」 トイザらスが採用したロゴなし段ボール 「数年前のクリスマスから通年使用」
子どものためにこっそりネット通販で買ったクリスマスプレゼントが、届いた段ボールを見られてバレちゃった……。そんなことが起こらないように配慮されたトイザらスの段ボールが、SNS上で注目を集めました。実現までの経緯を聞きました。
日本トイザらスに聞きました
「数年前のクリスマスシーズンに、弊社からとわからないようにロゴ等の入っていない無地の段ボール箱を採用し、以後、通年で使用しています」 そう話すのは、日本トイザらスのeコマース部デジタルオペレーション課マネージャー・河野明彦さんです。 きっかけは、お客さんからの「クリスマスには子どもたちにわからないように商品を届けてほしい」という声だったそうです。 「お子様の夢を守るためのお客様の努力に少しでもお役に立てるならと思い、無地の段ボール箱を採用いたしました」
一部、宝箱のデザインも
しかし、すべての段ボールが無地というわけではなく、一部サイズについては宝箱がデザインされたものが使われているそうです。 「無地の段ボール箱にしてから1~2年後、やはり無地ではそっけないので、ロゴは出せないけれどもなにか遊び心のある、わくわくするデザインにできないかということになりました。箱の内側に印刷するなど様々な案が出た中、最終的に宝箱のデザインが採用となりました」 宝箱デザインが採用されているのは、比較的使用頻度の高い小さめの3号サイズ(幅37cm×奥28cm×高さ15cm)。 ロゴや社名は入っていませんが、箱の底面にだけトイザらスの「R」のロゴをあしらった鍵の絵が描かれています。
「率直にうれしいです」
すべての段ボールには、配達ドライバー向けにこんなメッセージも書かれています。 「この中の商品は、お届けするお子様お一人お一人の笑顔を思い、まごころを込めて梱包させて頂いております。どうか丁寧にお取り扱い頂き、配達をお願い致します」 無地の段ボールが注目を集めたことについて、「通年での使用となってだいぶ経つので大変恐縮ではありますが、eコマース部はお客様の声を直接聞く機会がなかなかないので、率直にうれしいです」と話す河野さん。 「今年のクリスマスも、真心こめて取り組ませていただきました。みなさま、思い出に残る素敵なクリスマスをお過ごしください」