ベラジオオペラ、反撃モードに突入…上村師「本当に馬の状態が良く、自信を持って送り出せる」【有馬記念追い切り】
◇18日 有馬記念追い切り(栗東トレセン) 冷え込んだ空気が、状態を押し上げる。夏負けが尾を引き、前走の天皇賞・秋では6着だったベラジオオペラが、反撃モードに突入した。栗東CWでセオ(4歳オープン)と併せて同入し、6F82秒8―37秒3―11秒3としまいは鋭く動いた。 「先々週、先週としっかりやっているので、調整程度でしたが、想定通りにやれました。前回は覇気がなかったが、寒くなって活気が出ている。大阪杯や宝塚記念の状態に、もって来られたと思う」と、追い切りの手綱を取った上村師は状態の良さに自信を見せる。 大阪杯でGⅠ初制覇を成し遂げ、宝塚記念でも前崩れの展開で先行して3着と強い競馬。GⅠ勝ちがフロックでないことを証明した。ただ、その後の夏休みで誤算が生じた。「暑さに弱くて」。猛暑だったことも影響して、みるみる気力が低下してしまった。 整わないまま天皇賞・秋に出走して6着敗戦。その後はジャパンCをパスして、じっくり間隔を取った。12月に入り、気温がぐっと下がるとともに状態が上がっていく。「ようやくいつものオペラらしい動きになった」。春の雰囲気を完全に取り戻した。 2500メートルの距離は今回が初めてだが、「特に長いとは思っていない。中山コースも立ち回りひとつだと思う」と条件的にも不安はない。「今回は本当に馬の状態が良く、自信を持って送り出せる。どういう走りをしてくれるか非常に楽しみ」と笑みを浮かべる。阪神JFをアルマヴェローチェで差し切りVと、厩舎の勢いも十分。寒空に向かって、高らかに勝利の凱歌(がいか)を上げてみせる。 (栗東取材班)
中日スポーツ