ベルギー、セットプレーからの“2発”で1ポイント獲得…前半での退場が響いたイタリアは2点差を生かせず
UEFAネーションズリーグ(UNL)リーグA・グループ2の第3節が10日に行われ、イタリア代表とベルギー代表が対戦した。 イタリア、フランス、ベルギー、イスラエルの4チームが所属するリーグA・グループ2。フランスとイスラエルを下して2連勝を飾ったイタリアは、今節「3-5-2」のシステムを採用した。前線ではセリエAで得点ランキング首位に立つマテオ・レテギが先発に復帰。中盤にはサンドロ・トナーリなどが配置された。 対するベルギーはイスラエルに勝利して白星発進を飾ったものの、続く第2節でフランスに敗戦。ドメニコ・テデスコ監督の下でのプレーを拒否しているティボー・クルトワに加え、ロメル・ルカクとケヴィン・デ・ブライネも今回はメンバー外に。中心選手を欠いて“強豪”イタリアとの第3節に臨む。 試合は開始直後の1分にイタリアがスコアを動かす。前線から降りてきたレテギが味方のミドルパスに反応。トナーリがこぼれ球をフェデリコ・ディマルコに繋ぐ。ワンツーで左サイドを駆け上がると、ボックス角からグラウンダーのクロスを供給。大外から飛び込んできたアンドレア・カンビアーゾがシュートを放ち、キーパーに弾かれたボールを自身で詰めてネットを揺らした。 さらに、24分にイタリア代表が最終ラインからビルドアップ。トナーリの縦パスをレテギがワンタッチで落とし、ディマルコがダイレクトで右サイドに展開する。そのままドリブルで持ち運ぶと、ボックス内に侵入しながら左足でシュート。GKクーン・カステールスが弾き出すが、レテギが左足で流し込んで追加点を挙げた。 そんななか、40分にターニングポイントが訪れる。イタリアが自陣でボールを繋ぎ、アレッサンドロ・バストーニがロレンツォ・ペッレグリーニに縦パス。アルトゥール・テアテが鋭い出足でインターセプトを狙うと、ペッレグリーニが足裏を見せたタックルを行う。主審は一度イエローカードを提示したが、オンフィールドレビューによりレッドカードへと変更。イタリアは10人での戦いを強いられることになった。 すると、直後のリスタートでベルギーが反撃。獲得したフリーキックからショートパスを選択し、レアンドロ・トロサールの丁寧なラストパスをマキシム・デ・カイペルがダイレクトで振り抜く。左足から放たれた鮮やかな一撃はゴールに一直線。吸い込まれるようにネットへ突き刺さり、ベルギーが1点を返した。 後半は支配率を高めるベルギーが数多くのシュートでイタリアを脅かす。アウェイチームが攻勢を強めるなか、61分に右サイドでコーナーキックを獲得する。キッカーから滞空時間の長いクロスが送られると、大外でフリーとなったヴァウト・ファースがヘディング。折り返したボールはGKに向かって飛んだが、目の前に飛び込んできたトロサールが懸命に足を伸ばす。コースを変えたボールはGKジャンルイジ・ドンナルンマに当たりながらゴールイン。ベルギーが同点に追いついた。 結局、そのまま試合は2-2で終了。互いに勝ち点「1」ずつを分けあった。次節は今月14日に行われ、イタリアはホームでイスラエルと対戦。ベルギーはホームでフランスと対戦する。 【スコア】 イタリア代表 2-2 ベルギー代表 【得点者】 1-0 1分 アンドレア・カンビアーゾ(イタリア代表) 2-0 24分 マテオ・レテギ(イタリア代表) 2-1 42分 マキシム・デ・カイペル(ベルギー代表) 2-2 61分 レアンドロ・トロサール(ベルギー代表)
SOCCER KING