その間隔わずか約300光年 近接した超大質量ブラックホールのペアをハッブル宇宙望遠鏡が観測
MCG-03-34-064で見つかった超大質量ブラックホールのペアは接近し続けており、観測された状態から約1億年後には合体して重力波を放出するとみられています。人類はこれまでに恒星質量ブラックホールどうしの合体にともなう重力波を数十例観測しましたが、超大質量ブラックホールの合体にともなう重力波の波長はずっと長いため、2030年代半ばに打ち上げが予定されている欧州宇宙機関(ESA)主導の宇宙重力波望遠鏡「LISA(Laser Interferometer Space Antenna)」による観測に期待が寄せられています。 冒頭の画像はSTScIをはじめ、アメリカ航空宇宙局(NASA)やESA、チャンドラを運用するCfAのチャンドラX線センター(CXC)から2024年9月9日付で公開されています。また、研究チームの成果をまとめた論文はThe Astrophysical Journalに掲載されています。 Source STScI - NASA's Hubble, Chandra Find Supermassive Black Hole Duo CXC - NASA's Hubble, Chandra Find Supermassive Black Hole Duo NASA - NASA's Hubble, Chandra Find Supermassive Black Hole Duo ESA/Hubble - Black hole pair embedded in middle of active galaxy MCG-03-34-064 Trindade Falcão et al. - Resolving a Candidate Dual Active Galactic Nucleus with ∼100 pc Separation in MCG-03-34-64 (The Astrophysical Journal)
sorae編集部