うちの子たち、まだ小学生なのに… 塾と習い事で1人月3万円はかけすぎでしょうか。教育資金の積み立てに回すべきですか?
子どもができると、将来のことも考えて塾や習い事に通わせ始める家庭も出てきます。親としては、子どもにさまざまな経験をさせてやりたいと思うものですが、学校外でさまざまなことを学ばせるのにはお金が必要です。将来のため、そのお金を教育資金の積み立てに回したほうがよいのではないかと考えても不思議ではありません。 本記事では、一般的な家庭が塾や習い事で、月にどのくらいの費用をかけているのかを紹介します。
小学生の塾や習い事にかけている費用はどのくらい?
文部科学省では「令和3年度子供の学習費調査」を実施しており、この結果から、一般家庭が塾や習い事にかけている金額の把握が可能です。 これによると、公立小学校に通う子どもにかける学校外活動費の年額は約24万8000円でした。私立小学校に通う子どもは約66万1000円です。これらを月あたりになおすと、公立小学校の子どもでは約2万1000円、私立小学校では約5万5000円となります。 小学生の子どもが塾と習い事で1人月3万円かけている家庭は、同調査結果からみると、お金をかけすぎとまではいえないでしょう。ただ、同調査では公立小学校に通っている子どもの6割強、私立小学校では3割弱の学習塾費がゼロとなっています。塾などに通わせている家庭のみでみれば平均的ですが、小学生の子ども全体でみたときには少ない金額とはいえないでしょう。 ・学習塾などにかけている費用 学校外活動費のうち、学習塾などにかけている金額をみてみましょう。公立小学校に通う子どもの学校外活動費は年間で約12万円(月額約1万円)、私立小学校に通う子どもの場合は約37万8000円(月額約3万1500円)でした。 このうち、学習塾のみの費用をみてみると、公立小学校に通う子どもでは年間約8万1000円(月額約6750円)、私立小学校では約27万4000円(月額約2万3000円)となっています。家庭内学習や通信教育・家庭教師にかかる費用は、学習塾にかかる費用を下回りました。 ・その他の習い事にかけている費用 いわゆる学習にかかわる、学校外活動費以外の習い事にかけている費用もみてみましょう。公立小学校に通う子どもがもっとも多くの金額を費やしているのが、スポーツ・レクリエーション活動で、年額約5万7000円でした。月額にすると、約4750円です。私立小学校に通う子どもの場合は、芸術文化活動として年額では約9万2000円で、月額では約7700円となります。