オリックス、〝個別指導〟の秋 岸田監督「内容の濃いものに」選手31人にコーチ陣17人体制 5日から秋季キャンプ
オリックスは4日、5日から高知市内で始まる秋季キャンプに向けてバスで高知入り。岸田護新監督(43)が、新任を含めたコーチ陣17人体制で選手を〝個別指導〟する方針を明かした。異例の密着指導を実現させ、今季5位に沈んだチームの底上げを図る。 【写真】「毎日、僕を笑顔にしてくれる」結婚したオリックス・田嶋大樹と長谷川サキさん 濃密な練習で選手を鍛え上げる。岸田監督は、大人数のコーチ陣を秋季キャンプに送り込むことにより〝個別指導〟を実現させるつもりだ。 「コーチ陣もいっぱいきますし、少数で(選手のことを)見られる。効率よく、内容の濃いものになっていったら」 とにかく練習の質を重視する。指揮官が「長くダラダラというのは考えていない」と語るように、メニュー一つ一つの強度を高めるべく指導にあたっていく。参加選手(育成選手2人を含む)が31人に対し、コーチ陣は17人となる予定。単純計算で選手2人に1人以上のコーチをつけることができ〝ほぼマンツーマン〟での指導が可能だ。 練習形式も岸田流に一新される。「しっかり全部(のメニューを)集中して打ち込めるように」。これまでのキャンプでは打撃、走塁、守備の練習を選手がローテーションしながら行っていたが、今回は午前に守備練習、午後は打撃練習などといったようにメニューを明確に分けることで練習量と時間を確保する。 また、ケース打撃などといった実戦を想定した練習も実施する予定で「チームでやるべきことをしっかりできるように」と説明。個々の能力向上だけでなく、連係プレーや作戦面でも理解を高めてチーム力も底上げするつもりだ。 「また(来年の)春(のキャンプ)にもつながってくると思う」 若月、山岡、頓宮、宗ら一部の主力選手も参加する2週間のキャンプを、実りあるものにする。(織原祥平)