最近の子は「発育が早い」ですまさないで…産婦人科医が受診を促す「思春期早発症」とは?「自分も“発育が早い子”だった」「早く知りたかった」
「女の子の場合、次の3つのうち2つ以上あったら要注意。 ・10歳半までに生理がくる ・8歳までに陰毛、わき毛がはえる ・7歳半までに乳房がふくらみはじめる 『思春期早発症』っていう病気かもしれません。3つのうち1つだけでも、それに加えて年齢にあわない急激な身長の伸びがあったら要注意です」 【写真】10歳以下でこんな症状があったら、ご注意を 産婦人科医のかんな先生(@kanna_healingdr)が「思春期早発症」についてThreadsとXに投稿し、多くの経験談が寄せられています。 「これ私だー。初潮は小4でした。姉がいるし、仲良い子も始まってたので、生理に関しての知識はあったからか、心理的社会的アレコレは特に問題ありませんでしたが…でも、身長は153cmで止まりました。当時、ちゃんと治療してたらもっと背伸びたのかなと思うと悔しいです」 「私も8才で生理が始まりました。当時145センチ35キロ。周りと差があると精神的にも辛かったのを覚えています。私の中では、心理的なアレコレが1番でしたね。プールも休まないといけないし…」 「自分もいわゆる“発育が早い子”でした。身長小5で止まりました。思春期早発症…初めて知りました」 「確か、10歳くらいから生理が始まってそこから、ピタリと身長が止まって150cmです。母が、このことを知ってたら良かったのにって思いながら、最後まで読ませて貰いました…」 など、小学生の頃の徴候が一致されている方のコメントが続々。 「小学校支援級担任です。治療中の子を知っています…確かに小柄です」 「小児科で、ナースエイドやってます。思春期早発症めっちゃ多いですね。私達の頃は、たいして気にもしなくて。小さいだけ?大きいだけ?でした」 といった学校内や医療現場からの声もありました。 かんな先生にお話を聞くとともに、「思春期早発症」について紹介します。
「思春期早発症」は体だけでなく、心への負担も
「『思春期がひとより早くくるだけだったら問題ないですよね?』って思われがちなんですけど、そうでもないんです」とかんな先生。 思春期早発症で問題になるのは、一時的に身長が伸びた後、小柄なまま止まってしまうことがあること、まだ幼いうちから乳房が大きくなったり、毛が生えたり、生理がきたりすることで、本人や周囲が戸惑い、心理的社会的に負担を感じることが増えることなどだそう。 「私は外来をほぼ担当していないため、生理や身体の発達でお悩みの小学生の患者さんが増えている印象は特にありません。ただ、小児科の先生からは、『昔より増えた感じがする』と言われたことはあります。“思春期早発症”で検索すると小児科が出てくることが多いので、小児科を受診しているのではと思います」。 その状況を踏まえて、「ほとんどは原因不明ですが、ごくまれに脳などの病気が原因だったりするので『もしかして…』と思ったらぜひ一度小児科で相談してみて」と呼びかけます。