自分は「団塊ジュニア世代の代弁者」――安住紳一郎が語る、令和のおじさん総括論
そんな安住だが、フリーになる気は今のところないという。サラリーマンでありながら、アナウンサーという仕事を続けるという経験は、得がたいものだと考えている。テレビというメディアの過渡期に、放送局員という立場でその変化の先頭に立てる面白さも実感していると話す。 「あとはまあ、結婚ですかね。今の世の中、そういうプライベートなことを表立って聞くことはNGとされているはずで、私も会社ではものすごくそこは注意されているのに、なぜかみんな私には聞いていいということになっていて、映画『トゥルーマン・ショー』のように私のサラリーマン人生を楽しんでいただけているのかな、と思ってます」 くだんの極秘ノートには他にどんなことが書いてあるのか尋ねると、安住は再びノートを開いた。 「『水二つくださいと言ったら、ミックスナッツが出てきた』とかね。どうでもいい。『ダメージジーンズは他にダメージのある人ははいてはいけません』。何、これ、ただのネタ帳だろうっていう。ウフフフフ」 自作のノートを読み上げながら、笑いが抑えられなくなった安住の姿は、おじさんの貫禄十分だった。 --- 安住紳一郎(あずみ・しんいちろう) TBSテレビアナウンサー。1973年、北海道帯広市生まれ。明治大学文学部を卒業後、TBSに入社。『ぴったんこカンカン』、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『東京★VICTORY』『新・情報7daysニュースキャスター』、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』などを担当。今秋スタートの朝番組『THE TIME,』の司会も決まっている。