福島市出身の若隆景12勝、若元春11勝 初の殊勲賞、三役復帰確実 大相撲秋場所
大相撲秋場所千秋楽は22日、東京・両国国技館で行われ、福島市出身の「大波3兄弟」の三男で東前頭7枚目の若隆景(29)=本名・大波渥、荒汐部屋=は高安を押し出しで破り、12勝3敗とした。優勝した関脇大の里の連勝を12日目に止めるなどの活躍が評価され、自身初の殊勲賞に輝いた。次男で西前頭3枚目の若元春(30)=本名・大波港、同=は宇良を押し出しで下し、11勝4敗で場所を終えた。九州場所での三役復帰を確実とした。 元関脇で優勝経験のある若隆景は、再入幕だった先場所の11勝を上回る白星を積み重ねた。右膝のけがによる幕下転落からの復活ぶりを印象づけた。三賞受賞は2022(令和4)年秋場所の技能賞以来、2年ぶり。 同じ元関脇の若元春は1月の初場所以来となる2桁勝利。小結だった昨年の春場所以来、自己最多に並ぶ白星を積み重ねた。