「定年まで勤め上げた」野々村真、22歳で『ふしぎ発見!』60歳で番組終了の心境を語る
シニアに向けたAIプロジェクト始動
最近新たに取り組んでいるのが、AIプロジェクト。野々村の声や表情を採取し、AIキャラクターを作成。シニア向け介護施設に設置し、高齢者とのコミュニケーションに役立てていくという。 「おじいちゃん、おばあちゃんが僕のAIを見て、いっぱい話しかけてくれるんです。最初はなんで僕がAIキャラクターに選ばれたのかなって思ったけれど、今施設で過ごしているご高齢者の方ってたぶん僕の若いころを見てくれているんですよね。 家族の中に必ず一人いるダメ息子のイメージがあって、それがAIで目の前に現れたら話しやすいし、また当時に戻れてしまうのかもしれません」 末っ子の愛されキャラは今も変わらず。キャリア40年超えの大御所となるも、「まこちゃん」の相性は健在だ。 「AIの真を可愛がってもらえたら、応援してもらってきたみなさんに、恩返しできる一つのチャンスなのかなと思っています。それに僕ももう還暦だから、介護もそんな遠い話じゃないし、いつかはAIにお世話になる日が来ると思うんです」 60歳の節目を迎え、挑戦してみたいことがあるという。 「今まで全国いろいろな場所に仕事で行ってきたので、今度はプライベートで自由に旅ができたらいいなと思っていて。第二の人生は旅! キャンピングカーを購入して、ワンちゃんを連れていけたら」 と、夢は広がるばかりだ。 「あの時はありがとうって恩返しができるかもしれないし、またそこでみなさんとの触れ合いができるかもしれない。ロケではない自然な僕の姿を見てもらえたら。それをまたYoutubeで発信していけたらと思っているので、チェックしてもらえたらうれしいですね」 野々村真●1982年にフジテレビ系『森田一義アワー 笑っていいとも!』で初代・いいとも青年隊としてデビュー。その後、TBS系『日立 世界ふしぎ発見!』などのバラエティーや情報番組にレギュラー出演。2021年には、公式YouTubeチャンネル「オッサンず苦LOVE」も開設し幅広く活動中。 取材・文/小野寺悦子