野島裕史も大注目!進化した国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン2024」 魅力を組織委員会委員長・栗村修が解説
声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。5月5日(日・祝)の放送は、一般財団法人「日本自転車普及協会」の理事であり、UCI公認・日本最大の国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長・栗村修さんを迎え、お届けしました。
◆自転車界の重鎮・栗村修、約5ヵ月ぶり出演
野島:本日のスペシャルゲストをご紹介しましょう。この方です! 栗村:自転車大好き、自転車は左側通行、信号を守ろう! 栗村修でございます。よろしくお願いします。 野島:ありがとうございます。なんか「笑点」の雰囲気を感じました(笑)。 栗村:自転車の安全は今、社会的に問われていますからね。10年、20年前に比べれば、“自転車は車道を走る”ということがだいぶ共有されてきましたが、車の事故が減っているのに対し、自転車事故、自転車マナーが悪目立ちしているんですよね。もちろんそれは一部の方ですが、だからこそ自転車関係者として、今後はより一層自転車のマナー向上を広めたいと思っています。 野島:栗村さんは昨年の12月以来、約5ヵ月間ぶりの出演となりますが、前回は「2024年の自転車業界の注目トピックス」を伺いました。そして今回、この時期にお越しいただいたということは、当番組でもお馴染みのアレですね。 5月19日(日)からスタートする国内最大級のUCI公認ステージレース「ツアー・オブ・ジャパン2024」。現在は絶賛準備中ということで、かなりお忙しいのでは? 栗村:そうですね。このラジオ番組の名前と同じ名称の国際レース「ツアー・オブ・ジャパン」は、大阪から東京に向かう全8日間8ステージという、年に1回の大きなレースになります。準備などいろいろなことを含めて僕たちは1年中稼働しているので、ようやくやってきたなという感じですね。 野島:毎年この時期にお越しいただいていますが、今年はちょっと余裕を感じますね。 栗村:僕はもともと選手・監督として1996年の第1回大会から出場してきましたが、2014年からは主催側に周り、今年でちょうど10年なんですよ。ちょうどその頃からこの番組にも呼んでいただくようになったのかな? 野島:当時はものすごく緊張感を持って、番組にお越しになっていましたよね。 栗村:「野島さんに会えるなんて!」と思っていましたし、あとは主催側となると選手・監督とは立場、勝手が全然違いますからね。恥ずかしながら、当時は緊張して瞳孔が開いて目が泳いでいました。 野島:頭のなかが白くなりかけていたとおっしゃっていた記憶があります(笑)。 栗村:でも10年という歳月のなかで、僕の立場も大会副ディレクターから大会ディレクターになり、組織委員会委員長になって、若いスタッフも入ってきました。実務的なことは引き継ぎながらで、責任の重さなどは全く変わっていないんですけど、やはり大会の成熟度が心の余裕につながっているのかなと思います。 野島:チームとしてできあがってきている感じがしますね。でも、3月28日(木)におこなわれたオンライン公式記者発表はさすがに緊張なさっていたという話を伺いました。 栗村:意識的に、少し硬めに挑んだところはありました。前回出演させていただいたときにもお話したんですけど、今回「ツアー・オブ・ジャパン」は大きな変化としてUCIのクラスを1つダウングレードしたんですよ。なぜかといえば、参加できるチームをより若手、学生などにもチャンスを与えたいといった思いがあって。英断というか前向きなダウングレードです。 ただ、やはり(世間では)ダウングレードというところだけ切り取られている部分もあります。なので、今年の大会について真摯にみなさんにお伝えしようと、あくまで「ツアー・オブ・ジャパン」は「ツアー・オブ・ジャパン」なりの進化をしているというメッセージを送るために、(記者発表が)硬く見えたところもあったのかなと思います。 野島:僕は“てんげるまん”さんのXをフォローしていまして……。 栗村:僕の裏垢と言われているアカウントですね。 野島:そうなんですか(笑)。その“てんげるまん”さんが、2024年4月10日に「#これがこうなる選手権」というハッシュタグをつけて、写真とともに「日本国内の自転車レースツアー・オブ・ジャパンに金髪頭のやんちゃな選手として出場から、現在はツアー・オブ・ジャパン組織委員会委員長へ転身。」とポストしているんですよ。 栗村:それは誰のことですかね!? 野島:栗村さんのことですよ! この写真を見て僕はもう声を出して笑ってしまいました(笑)。スーツを着ている偉い方々の中、若かりし頃の金髪姿の栗村さんが金屏風の前で1人だけ革ジャンを着てイスの背にもたれているんですよね。なんとも不機嫌そうに。もはやヒール役のプロレスラーのような風貌なんですけど(笑)。 栗村:26歳の頃ですね。状況を簡単に説明しますと、先ほども話したように僕は「ツアー・オブ・ジャパン」に選手・監督としても関わり、当時はヨーロッパでプロだったときなんですよ。しかも、「ツアー・オブ・ジャパン」が凱旋レースで、これはもう何かやらないといけないなと。 僕の理想の男像は無口でダンディーな男、そこに唯一自分が近づける瞬間がヨーロッパでプロだったときなんですよ。だから、これが人生のなかで一番理想の自分に近づいた瞬間でした(笑)。そのときは大会に向けて自信を聞かれても「自信がなければここにいない」って答えていましたからね(笑)。 野島:すごいキャラ作りをしていたんですね 栗村:していましたね~。ただ、そのときは(会場に)来ている人がだいたい知り合いで「アイツは何をやっているんだ?」っていう感じでした(笑)。でも、今となってはこうして野島さんに笑っていただけたことが嬉しいです。