【有馬記念】3歳馬の活躍に世代レベルは関係なし! タスティエーラ、ソールオリエンス好走の可能性は
皐月賞、菊花賞連対馬は基本的に買い!
<3歳馬・牡馬クラシック連対馬の有馬記念成績> クラシック連対馬【3-3-2-4】勝率25.0%/連対率50.0%/複勝率66.7%/単勝回収率58%/複勝回収率176% →皐月賞連対馬【2-2-0-2】勝率33.3%/連対率66.7%/複勝率66.7%/単勝回収率73%/複勝回収率166% →菊花賞連対馬【1-1-2-1】勝率20.0%/連対率40.0%/複勝率80.0%/単勝回収率52%/複勝回収率224% ではどんな3歳馬が狙い目なのか? 答えは単純で牡馬クラシックで連対した馬、なかでも皐月賞と菊花賞で連対した馬だ。皐月賞連対馬の複勝回収率は166%、菊花賞連対馬の複勝回収率は224%であり、14年トゥザワールド(9番人気2着)や22年ボルドグフーシュ(6番人気2着)など、この条件を満たした穴馬もいる。 広いコースで瞬発力が問われやすいダービーよりも、中山適性が問われる皐月賞やスタミナが問われる菊花賞が、有馬記念の結果に直結しやすいのは自然だろう。実際、クラシック連対馬で馬券圏外に敗れた4頭のうち、2頭がダービーでのみ連対した馬であった(17年4着スワーヴリチャード、14年13着ワンアンドオンリー)。また、残りの2頭は不利な外枠を引いたタイトルホルダー(8枠16番・22年5着)とヴェロックス(7枠14番・19年8着)であり、外枠さえ引かなければ菊花賞や皐月賞の連対馬は高確率で好走している。 これらを踏まえると、なぜ13、17、20年の有馬記念で3歳馬が馬券に絡まなかったのか説明がつく。いずれの年も、皐月賞または菊花賞で連対した馬が1頭も有馬記念に出走していなかったのだ。ちなみに、ここ10年で皐月賞または菊花賞を連対した馬が有馬記念に出走していると、必ず1頭は馬券に絡んでいる。ソールオリエンスとタスティエーラのどちらかは、最低でも紐には入れておきたい。 最後に、昨年の有馬記念は1~4着を斤量55kgの馬が独占した。57kgを背負った馬は、5着に粘ったエフフォーリア以外は全て8着以下に沈むという衝撃的な結果に終わっている。我々が想像する以上に、古馬との斤量2kg差が与える影響は大きいのだろう。斤量も含めて考えれば、世代レベルを疑って3歳馬を軽視するのはリスキーと言える。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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