菜々緒さん「上手くいかなくても『これでもいいよね』って、自分が1番の味方でありたい」|CLASSY.
絶賛放映中の金曜ナイトドラマ『無能の鷹』で、「見た目は有能、中身は無能!?」な“鷹野ツメ子”を演じている菜々緒さんに、CLASSY.ONLINEがインタビュー!菜々緒さんならではの「自己肯定感の保ち方」や共演者のみなさんとのお話をうかがいました。
営業部のメンバーはやりたい放題!塩野さんには『ごめんね』という気持ち
――自分のダメな部分を感じたり、自己肯定感が下がったときには、どう向き合っていますか? 私も苦手な分野とかできないことがたくさんあります。でもそんな自分も愛おしく感じられるようになったらすごくいいな、と思っていて。どんな自分も偽りのない自分じゃないですか。だから、上手くいかなくても「これでもいいよね」って、自分が1番の味方でありたい。どんなときも自分を責めずに、「こんなときもあるよね、じゃあ次はもう少し頑張ってみようか」と寄り添うスタンスを取るようにしてからは、落ち込むことも減ってきました。そうすることで、周囲の人たちも温かい目で見てくれているような気がしているので、結局は自分の捉え方次第だな、と改めて実感しています。 ――「昔は完璧主義だった」とお話していましたが、そんな菜々緒さんが自分のダメなところを認められるようになったのは、大きな変化でしたか? そうですね。今のスタンスになってからは、より生きやすくなったし、失敗も楽しめるようになりました。完璧主義だったぶん、これまでは苦しかったり、後悔するようなこともありましたが、振り返ると結局全部乗り越えてきた。「何があっても大丈夫」と自分に言い聞かせることができるようになって、心も軽くなりました。いいことも悪いことも、自分の新たな一面を知るきっかけになる。そうマインドチェンジできたのも、大きな変化でした。
――絶賛撮影中かと思いますが、『無能の鷹』の撮影現場で印象に残っているエピソードを教えてください。 撮影が始まって1ヶ月も経たない間に、キャストと監督、プロデューサー陣で2回も食事に行きました。現場の雰囲気がとても良くてありがたいし、楽しい撮影期間を過ごしています。キャストのみなさんも原作を読まれていたり、自身のキャラクターを理解して臨んでいるからか、本当に漫画の世界から飛び出した雰囲気で、アドリブも頻繁。老害と言われて煙たがられる朱雀部長を高橋克実さんが演じることで、どこか憎めないキャラクターになりますし、井浦新さん演じる鳩山さんは、蟻さえ殺せないのでは? と思うくらい心優しい。みなさん抜群の入り込み方で、面白いシーンが盛りだくさんです。 ――共演シーンが1番多いのは、鶸田道人を演じる塩野瑛久さんですか? そうですね。塩野さんは役柄的に鷹野をフォローするポジションでもあるので、長台詞やIT用語を多用した台詞も多いのですが、毎回完璧なんです。ワンシーンで12Pもあって、流石に押すだろうというシーンも、塩野さんの完璧な演技で巻いて終わったこともありました。営業部の他のメンバーはやりたい放題ですが、塩野さんは割と視聴者目線で、客観視していないといけない立場なので、自分が好き放題できないのがすごく歯がゆいみたいで(笑)。「ごめんね」という気持ちがありつつも、現場でも作品でもバランサー的立ち位置でいてくれるので、ありがたく思っています。 <Profile> 1988年生まれ。埼玉県出身。ドラマ・映画・CM等幅広く活躍中。最近の主な出演作は、主演を務めたドラマCX「忍者に結婚は難しい」、 劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」、映画「怪物の木こり」など。8月には「NANAO OFFICIAL FANCLUB」を開設。 <Information> テレビ朝日系、金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(毎週金曜23:15~24:15※一部地域を除く)では主演を務め、“見た目は有能、中身は無能!?”なヒロイン・鷹野ツメ子を好演。主な出演者は、塩野瑛久、工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実、井浦新ほか。TVer ・番組公式SNS(X、Instagram、TikTok)・テレビ朝日公式YouTubeでは限定動画も公開中。 撮影/花村克彦(Ajoite) ヘアメーク/あきやまひとみ スタイリング/金 順華 取材/坂本結香 構成/前田章子