「お母さん、もう応援に来ないで…」と息子が哀願。少年野球の「応援虐待」無自覚だった両親の恥ずかしすぎる言動
「少年野球チームの指導も昔とはまるで違うらしいです。私たちの頃は怒鳴ったり、どついたり、千本ノック的なことも当たり前だったでしょう?でも今はそんなことやったら、一発退場らしいです。あんまり大きな声じゃ言えないですけど、うちの夫は監督から注意を受けたことも」。 大声で指導することに対して、一部の児童が怖いといっているらしい。 「うちの夫は、無駄に体が大きいんです。だから怖く感じるんじゃないですか?大声で指導するぐらい、当たり前だと思いますけどね。少し威嚇じゃないですけど、怖がらせないとまとまらないこともありますし、そんなことも我慢できないようじゃ、強くなんてなれませんよ。監督からは複数の保護者から声が上がっていると言われてしまったそうで、最近は仕方なくおとなしくしていると話しています」。 玲子さんは今の指導に懐疑的だ。 「子どもを守りすぎているというか…。もちろん、昭和が全てよかったとは言いません。自分の息子が体罰を受けたりしたら、そりゃ怒ります。でも褒めて伸ばすとか、楽しむとか、それだけじゃ勝てるようにはならないと思ってしまうんです。 スポ根世代の私にとっては、最近の練習は少し物足りない感じです。みんなで知恵やアイデアを出し合って練習メニューを考えたり、長所を伸ばすような指導を推進したり…。 上下関係もなく、整備なども全員でやるんです。うちの次男は今5年生なんですけど、彼が1.2年生の頃はもう少し厳しかったと思うし、先輩は絶対的だったはず。でもそういう雰囲気が、今のチームにはなくなっていて、残念に思います」。 ただ嬉しいこともあるそうだ。 「コロナが明けて、試合が盛んになっているのは嬉しいですね。この1年は大会なども開かれるようになり、応援にも気合が入ります。やっと声が出せるようになって、楽しい!これがやりたかったんです。やはり声の出ているチームは、活気があるし、強い気がしますよね」。 そんな試合を控えたある夜のことだ。食卓で話をしていると次男がもじもじし始めたという。 「何か言いたげだったので、聞くと次は応援来なくても良いよというんです。何事かと思いましたよ」。 次男はなかなか理由を話さない。痺れをきらした夫が次男を叱ったという。