新進気鋭の飛ばし屋・新村駿、2年前の覇者・山田大晟、そして野球界から参戦した平成の怪物・松坂大輔、に注目!【萩原菜乃花の次に花咲くABEMAツアー注目選手・太平洋クラブチャレンジ編】
宮里優作を師匠と慕う2年前の覇者・山田大晟
続いて紹介するのは2022年に今大会を優勝した山田大晟選手です。優勝した大会は、3日間連続で5アンダーの「66」で回り、通算15アンダーで2位以下に3打差をつける危なげない試合展開でした。この試合はラウンドレポーターとして最終日、最終組だった山田選手に18ホールついて回ったのですが、その時の落ち着き払ったプレーぶりがいまでも忘れられません。本人は「専修大学で2学年後輩の櫛山勝弘選手と同組だったことや、宮里優作さんから『雰囲気を楽しんでこい』と言われ、それで楽になりました」と話しているので、外的要因はあったようですが、それでもあのプレーぶりからはメンタルの強さを感じました。ちなみに、宮里優作選手とはツアーの練習ラウンドで一緒になったのをきっかけに目をかけてもらうようになり、オフも一緒に合宿をし、優作選手のトレーナーさんを紹介してもらうほど仲が良く、「勝手に師匠だと思っています」という間柄。
今回、話を聞くと、「先週、(宮里)優作さん、(岩田)寛さんと一緒に練習ラウンドをしたとき、優作さんと『寛さん、飛びますね』って話になって。いままでは『ツアーAD DI ハイモジュラス』の6Xを使用していたのですが、寛さんの『ツアーAD PT』を振らせてもらったら、すごく良くて。僕はドライバーでも、力感を変えて振るタイプで、ハザードがなければ80~90%だったり、ちょっとハザードが嫌だなってときには70%だったり。80~90%のときは『ツアーAD DI ハイモジュラス』は思いどおりの球筋でいいんですが、少し落とすとつかまり具合が弱くなり、右に行くイメージが出てしまって。それで『ツアーAD PT』を試したら、その落とした力感でも右に逃げるイメージがでなくて、やさしさを感じたんです。自分の『DI ハイモジュラス』と同じ6Xをチップカットして、組んでもらいました」とシャフト変更したようです。 「ちなみに優勝したときよりも総ヤーデージが伸び、ティーショットが鍵になるんですが、先週シャフトを替えたドライバーがいい感じです。自分の飛距離を考えると、いままで中途半端な距離が残るホールでは刻んでいましたが、ドライバーを振り抜ける。その点でも楽しみにしています!」 優作選手との合宿やトレーニングのおかげで、年々ドライバーの飛距離と正確性が増している印象を受ける山田選手。こちらの質問の意図をしっかりと理解し、的を射た明確な返答で取材中の受け答えは超真面目! 本当にゴルフが好きで、上手くなりたいという気持ちが伝わる選手なんです。初日は8時21分に10番スタート。同組には今季のABEMAツアー第2戦「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」で優勝した若手の大嶋港選手がいて、こちらも注目してください!