新進気鋭の飛ばし屋・新村駿、2年前の覇者・山田大晟、そして野球界から参戦した平成の怪物・松坂大輔、に注目!【萩原菜乃花の次に花咲くABEMAツアー注目選手・太平洋クラブチャレンジ編】
いつも笑顔の飛ばし屋・新村駿
まず紹介したいのは日本大学の後輩でもある新村駿選手です! 新村選手は中島啓太選手や蟬川泰果選手などと同じ2000年生まれの大卒2年目。今年のレギュラーツアー第4戦「For The Players By The Players」で4位タイに入り、翌週の「関西オープン」では初日1位タイ(結果は62位タイと良くはありませんでしたが……)で話題になったプロです! 彼の魅力は極真空手で鍛えた体を生かした飛距離。出場試合数が少ないので参考記録になりますが、JGTOのホームページにある「スタッツ」をみると、ドライビングディスタンスは「296.10ヤード」で12位相当。私が見たなかでは、同期の中島選手、蟬川選手、鈴木晃佑選手も飛びますが、新村選手がいちばんだと思います!
ちなみに、彼はその有り余るパワーのせいか、プロテストに合格した22年のQT前に「腰椎分離症」という腰の大怪我を負っています。痛み止めのブロック注射をしながら、だましだましで受けたQTは何とかファイナルまで進んだものの、練習ラウンドで再び激しい痛みに襲われ、2ラウンドで棄権。なんとか23年シーズンには間に合ったものの、腰の怪我の怖さからスウィングが安定せず、実力を発揮できぬまま終了。そして、満を持して挑んだ23年のQTは22年より悪い288位と、レギュラーツアーはおろかABEMAツアーへの出場権も微妙な位置でした。 とはいえ、オフシーズンに腹筋周りのトレーニングを重ね、「怪我前よりも飛距離は伸びた気がします」と自信をつけた24年シーズン。4月下旬に開催された「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2024」に主催者推薦枠で出場し、16位タイ。次いでABEMAチャレンジャーとして出場した「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」で3位タイに入り、その資格(ABEMAツアーは15位以内だと次戦に出場できる)でこの「太平洋クラブチャレンジトーナメント」に出場しているという、経歴の持ち主です。 また、彼の最大の魅力は「前向きで攻めの姿勢を忘れないこと」と「笑顔」! 実況席から見ていて「これは嫌なところに行ってしまったな」と思うところにボールがあっても、いつもニコニコしていて、マイナスな表情を見たことがありません。さらに「『もう少しマネジメントしたほうがいい』と言われたことはありますが、振り切らないと緩んで曲がってしまうので、ティーショットは基本ドライバーでしっかり打ちます」と言うように、「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」では10番(356Y・パー4)をほぼワンオンするビッグドライブで攻めの姿勢を崩さない気持ちよさもあります。 今大会の初日は9時49分から10番スタートで後述するABEMAチャレンジャーの松坂大輔さんと同組なので、是非、注目してみてくださいね!