「違いがわかりにくい」の声…都知事選、小池と蓮舫の政策「どこがどう異なってる?」第1優先は小池「教育・子育て」、蓮舫「若者支援」
「明治神宮の再開発」は本当に争点なのか
蓮舫氏が都知事選の争点として掲げる「明治神宮の再開発」はどうか。蓮舫氏は「神宮外苑の再開発を見直して、大切な緑を守ります」と公約している。これに対して、小池氏は「争点にはならない。なぜなら、すでに立ち止まっているからです」などと反論する。選挙戦における両者の主張は白熱するばかりなのだが、神宮外苑の大半は公有地ではなく、宗教法人明治神宮の所有地であることを忘れてはならない。 朝日新聞DIGITALは今年1月21日の記事で明治神宮の担当者、神宮外苑の成瀬伸之総務部長を取材した内容を報じている。それによれば、成瀬氏は明治神宮について「スポーツ施設を持つ外苑、ブライダル事業の明治記念館といった収益部門から資金を繰り入れて内苑を『護持』しています」「外苑の収益がないと明治神宮を支えられません」と説明している。 その上で樹木伐採について「伐採本数が注目されますが、緑の量を将来増やすのが目的」「外苑ではこの15年間で、台風などによって50本以上の倒木が発生し、ほかにも約300本の枯損木が出ています。倒木回避のための伐採もし、代わりに600本を植えています。老木も多いので、100年後に外苑の緑が保たれるよう、再開発事業によって計画的に更新していきたいです」と述べている。
実現可能性やメリット、デメリットを見極めて
そもそも公的資金を使わない民間の事業が都知事選で争点化されることには疑問が残る。小池氏も蓮舫氏も仮にストップをかけるつもりならば、こうした「外苑」と「内苑」の関係をどう整理するつもりなのか。巨額の賠償金が発生した場合には税金を投じるつもりなのかといった点なども丁寧に説明する必要があるだろう。 今回の都知事選では共同記者会見や公開討論会が行われ、候補者の主張をそれぞれ見ることができた。過去最多56人が立候補した「首都決戦」では、すでに熱い戦いが展開されている。それだけに有権者においては冷静に各候補の公約を眺め、実現可能性やメリット、デメリットを見極めて投票してもらいたいところだ。
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