「違いがわかりにくい」の声…都知事選、小池と蓮舫の政策「どこがどう異なってる?」第1優先は小池「教育・子育て」、蓮舫「若者支援」
小池氏は「教育・子育て」と「社会保障」、蓮舫氏は「労働」
言うまでもなく、少子化の原因は複雑だ。加えて、現在の「0.99」という数字は何も最近の政策が要因ではない。産まれてくる子供の数は、そもそも親となる女性の数が少なければ影響を受けるからだ。ちなみに、2023年に20歳を迎えた2003年生まれの女性は54万6874人、30歳の女性ならば57万8038人(1993年)、40歳は73万3481人(1983年)だった。女性の数が減少し、未婚化・晩婚化が進んできたことが顕在化しているにすぎない。 もう1つ、両者を比較する資料がある。それは東京青年会議所が開催した6月24日のネット討論会で、事前に候補者が回答した政策比較アンケートだ。ここでは、目指すべき将来像として小池氏は「100年後も全ての人が実感出来る、笑顔に満ち溢れた『世界一の都市・東京』を目指してまいります」と回答。蓮舫氏は「若者が、何かを諦めないですむ東京。同時に。もっと多様で生きやすい東京。そんな東京を、私は目指しています」と答えている。 違いが見えるのは、予算を100ポイント持っているとした時にどの分野にどれだけ配分するかという「政策分野の注力度」だ。それぞれのトップ3は、小池氏が25ポイントを「教育・子育て」と「社会保障」に、17ポイントを「安全・防災・震災復興」に配分するとした。蓮舫氏は「労働」に30ポイント、「環境・エネルギー」に20ポイント、10ポイントを「行政・議会改革」と「安全・防災・震災復興」に充てると回答している。小池氏が高齢者・福祉政策にも注力するとしたのに対し、蓮舫氏は環境・エネルギー分野に大きく予算を割くとしている点は面白い。
第1優先政策、小池氏が「教育・子育て環境の整備」、蓮舫氏は「若者支援」
課題を解決するための重要政策の「第1優先」としては、小池氏が「誰もが希望を持てる教育・子育て環境の整備」とし、蓮舫氏は「徹底した若者支援」と回答している。小池氏は期限を4年間で8兆円を投じ、2028年までの任期中とする達成目標を掲げているが、蓮舫氏は予算・財源も達成年次を設けなかった。 第2優先としては、小池氏が「自然災害などあらゆる危機から都民の命を守る危機管理」、蓮舫氏は「教育・子育て」。第3優先は、小池氏が「東京の経済を支える、働く方々への支援」、蓮舫氏は「行政・議会改革」とした。蓮舫氏は行政改革を「専門」としているのならば、どれだけ行財政改革で財源を捻出するつもりなのか具体的に掲げて欲しかったところだ。「バックデータがない」「私はチャレンジャーだから」と言ってしまうと、後に検証のしようがない。
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